マウスコンピューターの「m-Book W890XN-M2S2」(関連記事)は、インテルのCore i7-9750Hと最新のNVIDIA製GPUを搭載し、さまざまな用途に柔軟に対応できる17.3型ノートパソコンだ。大画面で映像や写真といったデジタルコンテンツを視聴するのに使ってもよし、ノートパソコンながら高い性能を生かしてクリエイティブな作業をしてもよしと、汎用性の高いマシンの購入を検討しているなら要注目のモデルとなっている。価格は15万4224円から。
本製品はゲーミングノートパソコンではないが、GPUにNVIDIAのGeForce GTX 1650を搭載しており、ゲーミング性能も気になるところだ。この記事では、m-Book W890XN-M2S2で各種ベンチマークを実行し、PCゲームに関する性能をチェックしていこう。
「FFXIV」もフルHD・最高画質で快適プレー可能!
まずは、マシンの3D性能を計測する定番ベンチマーク「3DMark」の結果から見ていこう。テストは「Time Spy」「Time Spy Extreme」「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の計5つを実行している。
DirextX 12系のテストである「Time Spy」2種は、どちらも思ったほど大きくスコアーが伸びていない。CPUのスコアーは悪くないが、どうしてもGPUの影響が強く出やすいテストなので、GeForce GTX 1650がエントリーレベルのGPUであることを考えれば妥当な結果だといえる。
DirectX 11を用いたテストであるFire Strike系3種は、内部的に4K解像度で描画される「Fire Strike Ultra」のスコアーこそ厳しめなものの、「Fire Strike Extreme」ではそれなりの、「Fire Strike」では十分な結果が出ており、フルHD環境でのゲーミング用途ならばそれなりのパフォーマンスに期待ができそうだ。
実際のゲーム系ベンチマークも見てみよう。まずはリリースされたばかりの「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」だ。
フルHD、最高品質、フルスクリーンの設定でスコアーは9402(非常に快適)と、実際のプレーにまったく問題ないという結果が出た。多くのMMO系タイトルやMOBA、インディーゲームで快適動作ができそうなので、旅行や出張で自宅を離れるという際など、出先でゲームを触れるられるのはうれしいポイントだ。
続いて、よりヘビーな負荷がかかる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」での結果を見てみよう。
品質を上げるごとに、評価が「快適」「やや快適」「普通」と切り替わっており、高いフレームレートより画質を求めるのであれば高品質、フレームレートを重視するのであれば軽量品質でのプレーがベターだろう。これらの結果を見るに、ゲーミングノートパソコンではないm-Book W890XN-M2S2でも、多くのゲームは設定次第でプレーできそうだ。総合性能が高く、幅広い用途に使えるノートなので、普段使いもゲームも楽しみたい人にはうってつけの製品といえるかもしれない。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | m-Book W890XN-M2S2 |
CPU | Core i7-9750H(2.6~4.5GHz) |
グラフィックス | GeForce GTX 1650 |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレー | 17.3型 フルHD(1920×1080ドット)、ノングレア |
光学ドライブ | - |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11 ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0 |
インターフェース | USB 2.0×1、USB 3.0×1、USB 3.1×2(うち1基はType-C端子)、HDMI×1、Mini DisplayPort×1、SDカードリーダー×1、ヘッドホン出力/ヘッドセット×1、マイク入力×1、セキュリティースロット×1 |
内蔵カメラ | 約100万画素ウェブカメラ |
本体サイズ/重量 | およそ幅399.9×奥行282.2×高さ25.9mm/約2.5kg |
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