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バジルソースとトマトがポイント:

なか卯「親子丼イタリアン」全然アリですよ

2019年07月11日 17時00分更新

トマトを入れたのが効いている
親子丼のリソルジメントや~

ゴーダチーズ、レッドチェダーチーズ、モッツァレラチーズ、パルメザンチーズを使用。トロットロにチーズが伸びてどうしましょう、というほどではありません。玉子とのバランスを取っているのでしょう

 親子丼+イタリアンという組み合わせには面食らうかもしれませんが、玉子とトマトという組み合わせは、中華料理にもありますし、突飛なものではありません。さらに、玉子とチーズ、トマトとチーズ……一つ一つ考えていけば、足し算としてはおかしくはない。

 では、それらが一緒になるとどうなるか? 割り下の甘辛さ、チーズの塩気、バジルソースのコクと、それぞれの要素が強いので、味としては濃い目。ですが、白米と一緒に食べることを考えれば、意外とバランスは取れています。

 チーズのコクとトマトの甘味、そしてバジルの香りを入れつつも、あくまで親子丼の味わいを維持しています。親子丼要素とイタリアン要素が「7:3」ぐらいの割合でしょうか。けっして破綻していません。

トマトの存在感が効いています

 褒めるべきはトマトを入れたことでしょう。甘味と酸味が、ちょっとしつこくなりそうなチーズと玉子と合わさることで、しっかりとアクセントになっています。バジルソースも開発に苦心したというだけあり、香りが新鮮な印象を与える、よい組み合わせだと思います。

バジルソースはお好みで。すべて入れても味が壊れるほどではないので、思いきって投入しても大丈夫だと思います

 ノーマルな親子丼を大胆にアレンジしつつ、キワモノではない味のまとまりを作り上げているところに、「看板メニューの親子丼で失敗はできない」という、なか卯の気概を感じました。よくできています。ただ、トマトの香りも存在感もなかなかのものなので、苦手な人には勧めづらいということはいえましょうか。

 外見と名前ですこしおののくかもしれませんが、なか卯の「伝統」と「革新」のリソルジメント(Risorgimento)である親子丼イタリアン、全然アリ。食べてみる価値はあると感じます。トマトがお嫌いでなければ、ぜひどうぞ。

夏休みのランチとして、どうでしょう


モーダル小嶋

1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。

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