Microsoft Office付属&6コアCPU「Core i5-8400」を搭載!
10万円切りでコスパ抜群!幅10cmのスリムPC「Aspire X XC-885-N54F/F」の魅力
「机のスペースを狭めたくない」、「リビングに大きなものを置きたくない」といった理由からコンパクトなデスクトップPCは一定の需要がある。日本エイサーの「Aspire X XC-885-N54F/F」(以下、XC-885-N54F/F)はそうした需要にマッチした製品で、ボディーサイズは100(W)×354(D)×298(H)mmとかなりスリムだ。機材を入手したので、詳しく見ていこう。
Microsoft Officeが付属してビジネス用途に最適
保証外だがアップグレードを前提とした選択肢としても“アリ”
まずはXC-885-N54F/Fの外観から。カラーリングは黒色でまとめられ、落ち着いた雰囲気。電源ボタンやスリム光学ドライブ(DVD±R/RW)、インターフェースが前面にまとめられ、アクセスしやすく使い勝手は良好だ。USB 3.1 Gen 2対応のUSB Type-Cも備え、スリムなボディーだが押さえるべきところはきちんと押さえている印象。
CPUは第8世代Coreプロセッサーの6コア/6スレッドモデル「Core i5-8400」を採用。ベースクロックは2.8GHzだが、Turbo Boost 2.0適用時の最大動作クロックは4GHzと高いパフォーマンスが期待できる。ビデオカードは搭載しておらず、グラフィックス描画にはCPUに統合された「Intel UHD Graphics 630」を利用することになる。
そのため、XC-885-N54F/Fはウェブブラウジングやビジネス用途向けのモデルと言えそうだ。ビジネス用途で捉えると、標準で「Microsoft Office Home&Business 2019」が付属しておりながら、9万円台で購入できるのはありがたいところだ。メモリーは4GBと、昨今のPCにしては抑え気味の印象ではあるが、用途を考慮すれば十分なスペックと言える。
ストレージには1TB HDDを搭載し、こちらも用途的には十分な容量。システムドライブに500GB、データドライブに500GBと、パーティションが分けられている。また、「データ復旧安心サービス」が標準で用意されている点も見逃せない。PC購入日から1年間、無料でデータ復旧に対応している点は魅力的だ。
そのほか、1000BASE-T対応の有線LANと、IEEE 802.11a/b/g/n/acに準拠した無線LANを備えており、部屋のどこに置くかロケーションを考えなくていいのはありがたい。もちろん、Bluetoothにも対応し、バージョンは5.0に準拠。
さて、このXC-885-N54F/Fは10万円を切る価格ながらMicrosoft Officeが付属し、6コアのCPUを搭載している点でコストパフォーマンスが良好だ。一方で、同社のゲーミングPCなどと比べれば、いささか地味な製品と言えなくもない。
しかし、自作PCに明るいユーザーがベアボーンキットのようにアップグレードを行なうベースマシンとして捉えると、その評価はガラリと変わることだろう。なぜなら、現在のPCケース市場では幅100mmのスリムPCケースを探すとなると、その選択肢はかなり限られるからだ。
サイドパネルを外すと、PCI Express×16スロットが1本あり、Low Profile対応に限定されるもののビデオカードの増設が可能。また、M.2スロットもあり、SSDを搭載することもできる。スリムなデスクトップPCを自作したいと考えるユーザーにとっては、このXC-885-N54F/Fは十分“アリ”な選択肢と言えるのではないだろうか。
ただし、サイドパネルを外してパーツを取り外したり、増設したりする行為はメーカーの保証範囲外であるため、ユーザーの自己責任となる点は十分注意してほしい。また、電源ユニットは80 PLUS BRONZE認証を受けているとはいえ、定格出力が220Wしかない点も気を付けておきたいところだ。
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