ハイスピードな敗者復活戦、激闘の決勝レース
晴天となった2日目は、午後から敗者復活戦が開催されました。ちょうどこの時、ル・マン24時間耐久レースが開催されていることもあり、コースはル・マンの舞台である超高速サーキット「サルト・サーキット」。マシンはル・マン専用マシン「919 ハイブリッド」のワンメイクレースとなりました。S.選手とS.Nabetani選手の激しいバトルが繰り広げられましたが、Imamura選手が0.5秒差で逃げ切り決勝レースへの切符を手にしました。
そして決勝レース。最近追加配信された往年のレーシングカー「ポルシェ 962C '88」で富士スピードウェイを4周、ただしハードタイヤとミディアムタイヤを一回ずつ使用するルールでの戦いです。スタート時のタイヤ選択とピットタイミングが勝負の鍵となります。
ポールポジションスタートのT.Sugawara選手、2位T.Okamoto選手はミディアム。3~5位のM.Okada、S.Imamura、Y.Nakao選手はハードタイヤでのスタート。Sugawara選手とOkamoto選手がミディアムということもありレースを引っ張り、3~5位は2周目にミディアムに交換し上位2名を追う作戦、しかし上位2名のペースは予想以上にハイペースで、3位以下に20秒以上の差を付けて3周目にピット。順位を変えることなくラスト1ラップまでスプリントバトルが行なわれました。結局ポールスタートのSugawara選手が、一切のスキも見せず初代チャンピオンとなりました。
2位はOkamoto選手、以下Imamura選手、Nakao選手、Okada選手となりました。
Sugawara選手はレース後のインタビューで「大きな大会で勝ちたいと思って臨んでいたのですごく達成感があります」とコメント。惜しくも2位となったOkamoto選手は、「途中で差が縮まったので……けどかなわなかったです。Sugawara選手はポルシェを知り尽くしていますし、ユーザー同士のレースでもずっと勝てなかったんです」と笑顔を交えながらSugawara選手の勝利を祝福しました。
3位の敗者復活の最後尾スタートから追い上げたImamura選手と、同じファイナル出場のOkada選手は「道場レーシング」というレーシングチームが今年春に開催した「eSportsスカラシップ」の厳しい選考を勝ち抜いたドライバー。監督の番場 琢氏が見守る中でのレースながら「ホッとしました」とImamura選手。
上位入賞者は、11月に都内で開催される、ポルシェカレラカップジャパンをはじめとする各レースで2019シーズンに活躍したドライバーやチームが集結するポルシェモータースポーツの祭典「ポルシェ ナイトオブチャンピオンズ ジャパン」に招待し、改めてポルシェレーサーとして表彰されます。
表彰式には、ポルシェジャパン社長の七五三木(しめぎ)敏幸氏がプレゼンター役として登場。さらに、同社から「Porsche Driving Athlete」に任命され、イメージキャラクターとしても活動しているサッカー日本代表の南野拓実選手が、サプライズ登場してeSports選手たちを祝福しました。
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