同社初AMDのモバイルプロセッサー搭載機の発売も示唆!
続いて製品企画部の今村究氏が登壇。開発の取り組みや新製品計画について解説を行なった。開発本部のミッションとして、市場ニーズに適合し、日本製品の品質と新規性、高コストパフォーマンスを兼ね備えた製品開発を掲げているという。
詳細は非公開ながら、ロードマップについては2020年前半までの基礎は策定済みとし、新しい取り組みについての解説が行なわれた。そのひとつがナローベゼルモデルの拡充。
同社のナローベゼル=画面占有率80%超過モデル(同氏基準)の取り扱い台数は2018年10月以前は0台。そのなかで初めてナローベゼル対応製品を開発・販売したのが2018年11月の15.6型ノートパソコンであり、今回発表された4製品もナローベゼルとなっている。
そして今年の冬モデル、来年の年始モデルもナローベゼル筐体に移行し、2018年末からの1年+αの期間でほぼ全ての製品をナローベゼル化するとのことだ。
ゲーマーやクリエイター向けにディスプレーの選択肢も増やす予定で、今まで144Hz/NTSC72%/AdobeRGBをゲーマー・クリエイター向けと位置づけていたが、拡充プランとして240Hzや有機ELディスプレーを提案する。今夏発売の有機ELディスプレーの仕様は、解像度3840×2160ドット、コントラスト比 10万:1、色域 DCI P3 100%(NTSC 96%)、応答速度1msとなっている。またGeForce RTXと組み合わせ、リッチコンテンツにふさわしいパソコンを提案していくことも明かした。
このほか、海外パートナーの設計思想(101キー基準)に依存していたキーボードをリニューアル。キーピッチを19mmに拡大し、キーサイズに均一性を持たせる、最適なFnキー割り当てなど、より一層の使いやすさを目指し、2019年後半に順次導入する。また、薄型軽量ノートパソコンもリーズナブルに提供していく。
前述のm-Book X400Sはその第一弾製品で、マグネシウム合金筐体へは初挑戦だったため、低い歩留まりや重量が4回も変更になったりと、妥協しない製品作りに際する裏話なども飛び出した。
今後の新規開発計画としては、第2世代Ryzen Mobileである「Ryzen 5 3500U」を搭載した「赤いノートパソコン」の登場も示唆。AMDのモバイルプロセッサを搭載したノートPCは、同社としては初めての投入予定となる。
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