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「PR TIMES内定直結ハッカソン」の様子をレポート

PR TIMESが学生を初任給35万円で即日内定、なぜか?

2019年06月21日 09時00分更新

最優秀チームはHAJIKKOに

懇親会を経て、いざ内定者発表!

 学生、社員による立食形式の懇親会を経て、いよいよ結果発表。

学生、社員がテーブルを囲み、立食形式の懇親会が催された

 発表されたのは最優秀チームと、優秀賞、最優秀賞。

 最優秀チームはHAJIKKOのPOP TIMEが受賞。プレゼンの完成度が高かったことや、プレスリリースサイトの新しい可能性を探った点が評価された。また、コメント機能においては、配信側の企業がNGワードを設定すると、NGワードが含まれたコメントは承認待ちになるといった工夫も盛り込まれており、「プレスリリースを配信する企業の立場になって考えている」と高評価を受けた。

 プレゼンの完成度も高く、時間内に目指した形までたどり着く団結力もあったチームなので、納得の結果。

優秀賞はチーム畳の望月 万里名さん(早稲田大学大学院 先進理工研究学科)と、HAJIKKOの植江田 和成さん(神戸電子専門学校)

 そして即日内定通知が渡される優秀者の発表へ。

 優秀賞は、チーム畳の望月 万里名さん(早稲田大学大学院 先進理工研究学科)と、HAJIKKOの植江田 和成さん(神戸電子専門学校)が受賞。

 望月さんはチーム畳のフロントエンドを担当したが、プレゼン時も積極的に前に出てはきはきと説明している様子が印象的だったし、植江田 和成さんはプレゼン時に「JavaScriptをはじめて2週間なので、ちゃんと書けるか不安でした」と語ってチェレンジ精神を滲ませていたため、実は密かに筆者も注目していた2人だった。植江田 和成さんからは「絶対にPR TIMESに入るぞと思って参加したので、内定がいただけて嬉しい」とのコメントも。

鈴木 雄大さん(東海大学 情報理工学部情報科学科)と江間 洋平さん(法政大学 情報科学部)

 最優秀賞は、HAJIKKOの鈴木 雄大さんと、同じくHAJIKKOの江間 洋平さんが受賞。

 完成度の高いPOP TIMEを支えた技術がストレートに評価された格好となった。

 江間さんは「まさか自分がという気持ちです。自分が選ばれるとは思ってもみなかったので、まだ現実を受け入れられないという感じがあります」と謙虚さを滲ませるコメント。

 優秀賞、最優秀賞の選出は、懇親会のタイミングで会議を実施して決定したそうだ。

結果発表を待っている会場の様子

 「即日内定、初任給35万円」という条件は、世間で実施されている平均的な「就活」に比べると著しくいいし、スピード感も比べ物にならない。ただ、PR TIMESの立場から見ると、学生の開発中の様子や、プレゼンを見ることで「一緒に働いたときのイメージ」といった、通常の面接では掴みにくい部分が見えるというメリットがある。また学生にとっては、高待遇で好きな会社に入社する権利をスピーディーに勝ち取れるという、PR TIMES側以上のメリットがあるのではないか。

 プログラム終了後に、広報担当者に「素晴らしい学生さんばかりでしたね」と話しかけてみると、「今年はすごくレベルの高い学生さんが多くて、私たちも驚いていたんです」とのコメントをもらった。内定者が4人という結果になったのも、同社がこのプログラムに手応えを感じていた証だろう。

真剣に開発に臨む学生たちの姿が印象に残った

 珍しい試みではあるが、企業にとっても学生にとっても、刺激的で面白いプログラムだと思ったし、こういった採用方法を取り入れる企業が増えると、優秀な学生が、能力をうまく発揮できる企業へ入りやすくなるのではないかとも感じた。

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