いきなり「なくなる」とか言うから
食べたくなるじゃん
牛丼チェーンのすき家は5月24日、「豚丼」関連商品の販売を、6月上旬から順次終了すると発表しました。販売終了する商品は「豚丼」「お子様豚丼」「豚あいがけカレー」「豚皿定食」「豚皿」です。各店舗により、終売日が異なるとのこと。
豚丼と一口にいっても、いろいろなものがあると思います。牛丼チェーンにおいては、2003年12月のアメリカBSE問題により牛肉の調達が困難となったことで、こぞって開発したメニューという顔がある。吉野家では「豚丼(ぶたどん)」、松屋では「豚(ぶた)めし」、すき家では「豚丼(とんどん)」と、呼称が異なっていました。
ちなみに牛丼チェーンが「豚丼」に舵を切ったとき、その渦中にいたのがアスキーグルメのナベコさんです。なんのことはなく、当時、松屋でバイトしていたそうで。「豚丼もそうなんですが、『ビビン丼』も提供する流れに出くわして。最初は玉子が目玉焼きだったから、それを焼かなきゃいけなくて、オペレーションにちょっと手間がかかった記憶がありますね」とのことでした。
ちなみに、2009年にすき家は豚丼の販売を休止しています。BSE問題が一段落したこともあり、豚肉を仕入れるコストを、牛丼にかけるようになっていたのかもしれません。当時のすき家は、メガ牛丼の2倍相当の「牛丼キング」、牛丼ミニより小さいサイズの「プチ牛丼」を発売するなど、「さあ牛だ!」とばかりに牛丼自体のバリエーションを増やしていた時期です。
その後、すき家は2015年に豚丼を復活させたものの、「具の量が少ないのではないか」とネットの一部で問題になったこともありましたね。なお、翌2016年には、吉野家でも豚丼が復活しています。
メニューが販売終了になる……ただ、それだけではあるのですが、「なくなる」と言われると欲しくなるのが人間の悲しい性(さが)。つい、ふらふらとすき家に向かってしまいました。
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