日本マイクロソフトは5月10日、「Surface Hub 2S」の国内販売を9月に開始すると発表した。受注は本日から開始。参考価格は99万9980円(税別)。
4K対応の50型マルチタッチディスプレーを採用(解像度3840×2560ドット)。従来機種の「Surface Hub」との比較で60%薄型化し、40%軽量化した。ベゼル幅は15.5mmで、画面の占有率が高く、4K対応カメラやノイズキャンセリング機能対応のマイクなどを装備する。本体にはSurface Hub 2ペンが付属。複数人で書き込めるホワイトボードアプリ「Microsoft Whiteboard」、グループチャット機能を持つ「Microsoft Teams」などを利用可能なので、ほかのSurface製品とクラウドを介して連携できる。オフィスの会議室とモバイル/リモート環境をつないだコラボレーションや会議が可能になるとしている。
合わせて「Surface Hub 2 カメラ」(1万6800円)、「Surface Hub 2 ペン」(2万2800円)の単体販売も実施する。また、専用にデザインしたモバイルスタンド「Steelcase Roam」やこれと組み合わせて使うモバイルバッテリー「APC Charge モバイルバッテリー」、壁掛け対応にするためのマウント「Steelcase Roam ウォールマウント」といった他社製オプションも用意される予定だという。
なお、海外ではより大画面の80型モデルも計画されているが、こちらの投入については明言されていない。
Surface Hub 2Sの本体サイズは幅1097×奥行き76×高さ741mmで、重量は28kg。アスペクト比3:2のPixelSense ディスプレイを採用。本体には第8世代のCore i5、8GBメモリー、128GBのSSDを内蔵し、Windows 10が動作する。外部入出力端子として、フルサイズのUSBのほか、Mini DisplayPort出力、Ethernet、HDMI入力端子、USB Type-C端子(DisplayPort入力が可能)、USB Type-C×4を持つ。
日本の声を聞きたい、ミスターSurfaceが日本人の働き方を評価
発表と同じタイミングで、米マイクロソフトの本社から、コーポレートバイスプレジデントでチーフプロダクトオフィサーを務めるパノスパネイ氏が来日。働き方改革などが進む日本の現状を踏まえながら、Surfaceシリーズについて語った。
来日経験が豊富で、日本食も大好きという同氏は、働く場所の多様化が進む中、日本は特別に先進的な地域であると評価した。例えば、コーヒーショップやレストランなど、来日後3ヵ所で食事をしたが、どの場所でも人々がデジタル機器を使い、仕事やゲームなど思い思いの作業をくり広げていたとする。そのうえで、Surfaceの目的は、こうした様々なニーズを持つ「人々に合わせる」という点を改めて強調。あくまでも「技術ではなく、人が重要であり、完璧にやれば技術を意識させずに済む」「ときめきのある生活を提供するのがSurfaceブランドだ」とコメントした。
働き方改革には、2つの側面があり、ひとつは「いろいろな場所で好きな時間に働けること」、もうひとつが「オフィスとそれ以外の場所で働く人々をつなぐ協業」だとする。Surface Hub 2Sは特に後者、Teamsなどを通じて、オフィスと外部の人々をつなぐものとなる。そのうえで「ぜひ今日から予約してほしい」と自信を示した。
Surfaceシリーズのビジネスは、直近の第3四半期(1~3月期)で21%増の伸びを示している。国内でも50%の伸長を目的としてきたが、それも達成できるとする。三井不動産リアルティなどへの大規模な導入も決まっているそうだ。
訂正とお詫び:業績の数字に一部誤りがあったため修正しました。(2019年5月10日)
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