Pixel 3シリーズとの違いは?
一見してわかるPixel 3シリーズとの大きな違いとして、ディスプレー上部のノッチ(切り欠き)がないところが挙げられる(Google Pixel 3 XLとGoogle Pixel 3a XLとの比較。Google Pixel 3には、もともとノッチはない)。
使える機能は大きく変わらないが、ノッチは最近のハイエンドスマホに頻繁にみられる特徴のひとつだし、ディスプレーをオンにした状態では、外観の印象も異なる。
付属品も異なる。Pixel 3シリーズには、USB Type-Cに接続できるイヤフォンと、3.5mmジャックをUSB Type-Cに変換するためのアダプターが付属するが、Pixel 3aシリーズは、ACアダプター、ケーブル、USB Type-A→Type-Cの変換ケーブルのみとシンプル。
Pixel 3aシリーズは3.5mmジャックを搭載するから、市販のイヤフォンが使用できるが、イヤフォンを付属させないことで、コストを削減しているとも見れる。
ほかに、Pixel 3aシリーズはQiのワイヤレス充電、Pixel Visual Coreに非対応という違いもある。3年間のOSアップデートと毎月のセキュリティーアップデートが提供される点は変わらない。
質感の違いがわかりやすいように、同じカラーで比較。ポリカーボネート製とはいえ、側面は非常に丁寧に処理されていて、金属製のフレームを採用するPixel 3シリーズと一見して見分けがつかない。ただし、手に持ってみると、Pixel 3シリーズはひんやりとした感触と、独特の重量感が感じられるが、Pixel 3aシリーズにはそれがない。
背面は比較的違いがわかりやすい部分。ガラスを採用しているPixel 3シリーズはほとんど歪みがなく平滑だが、Pixel 3aシリーズは、素材の特性上、わずかに表面の歪みが感じられる。蛍光灯などの光源下に置いたときのみわかる違いだが、この点で、質感のよさはPixel 3シリーズに一歩譲る。
よく見ると、指紋認証センサーの外周のリングにも違いがある。Pixel 3シリーズがダイヤモンドカットのような、きらめきのある処理をしていたのに対し、Pixel 3aシリーズはマットで落ち着いた雰囲気。ここは好みが分かれるポイントだが、Pixel 3aシリーズのつや消し調は、手の脂なども目立ちにくく、好印象。
非常に細かい点だが、化粧箱にも違いがあった。Pixel 3シリーズはグリーン1色のベタ、Pixel 3aシリーズはPixel 3aシリーズのイメージ写真をプリントしている。箱の形状自体も異なり、Pixel 3シリーズは土台付きの箱に蓋をはめ込む形式だったのに対し、Pixel 3aシリーズは一般的なかぶせ式の箱だ。使っている紙質には、違いは感じられない。
高コスパな有力機、人気端末になるかも
Pixel 3シリーズは、Google Pixel 3が9万5000円から、Googlr Pixel 3 XLは11万9000円からと高価だったが、Pixel 3aシリーズはGoogle Pixel 3aが4万8600円、Google Pixel 3 XLが6万円と、およそ半額になっている。
記事で紹介したような、価格を抑えるための工夫はところどころ見受けられるが、価格が半分になるほどの違いには思えず、Pixel 3aシリーズはコストパフォーマンスに優れていると感じる。グーグルが「エントリープレミアム」と呼称するのも頷ける話で、買いやすい価格に対し、機能面はハイエンドに迫るという、人気を集めそうなスマホだ。
いずれも5月8日予約受付開始で、5月17日発売予定。カラバリはジャストブラック、クリアリーホワイト、パープリッシュの3色。Google Pixel 3シリーズに興味はあったが、価格がネックになって手が出せなかったユーザーや、長く使えるAndroidスマートフォンを探しているユーザーに、広くオススメしたい。
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