【Leg1】ミスもあったが好調な出だし
唐津神社で安全祈願のお祓いを受け、大鳥居をくぐって一台ずつラリーカーがスタートしていきます。
ラリー後に聞いたのですが、Leg1最初のセクションは全日本ラリーのターマックで一番タイヤに厳しいと言われているセクションらしいのです。計5本のSSを終えてサービスに戻るのですが、そのSS5本で約28kmほどを走ります。
なかでも勝負どころと言われるロングのSS1は、三方(さんぽう)といって9.87kmのクネクネ道。新城ラリーで走った雁峰を少しだけ広くした道です。何が言いたいかというと、私が大好きな道なんです。連続コーナー、道幅狭い、距離長い……。
他の選手たちは「疲れるし好きじゃない」って言うのですが、私にとっては最高に楽しい! 約10kmなんて、あっという間で「もう終わっちゃうのか……」ってさみしく思っちゃいます。
続くSS2は白木々場(しらきこば)の2.11km。事前にどこを走るかという道順を示したアイテナリーにはローマ字で書かれているので、実際現地に行くまでどんな漢字なのか分からず気になっていました。シラキコバ、なんかオシャレ。
ここでは上りの右コーナーでオーバーランによるタイムロス……。私はどうも短いコースが苦手みたいです。
話は逸れますが、スタート前のTC(タイムコントロール)では待ち時間の間に本当にいろんなことを考えます。空気圧をいくつに変えた、路面がさっきと違う、タイヤの減りは、今の自分のポジションは、どんなふうに走ろうか、無事にゴールしたい……などなど。
未熟な自分はスタート前にいろいろ考え過ぎて、ベストな精神状態に持って行くことができず、スタート後しばらくはドライビングに迷いがあるみたい。細かいコーナーをクリアして初めて「ノッってくる」感覚を掴めるのです。だから、短いSSだとミスを繰り返してしまうことが多く、順位を落としてしまうことも多いんですね。今後の大きな課題。
SS1のリピートであるSS3、SS2のリピートであるSS4を再度走って、さらにSS5で午前終了。 なかなかタフだったけど楽しかった! 奥まったコーナーでは少しこじり気味だったんですが、タイヤがカバーしてくれました。ますますペースノートの雑さを痛感しました。
実は、このセクションのタイヤは、ダンロップ勢だと固めの94R M21(ミディアム)を選択するのがセオリーみたいです。ヤスリのような路面状況と比較的高めの路面温度のためタイヤへの攻撃性が強くて、ミディアムでないと保たない場合が多いそうです。
でも私は、チーム指示で94R S11(ソフト)を履いて走りました。新城ラリーでタイヤの消耗具合から推測して、ソフトで行けると思ったみたい。それが的中したのか、ギリギリソフトで保った私はこの時点でクラス2位! 「(比較的)タイヤに優しい運転するね」って珍しく褒められちゃいました!
午後のセクションもそのまま2位をキープして、Leg1終了。前回の新城ラリーでは、同じくLeg1の2位から、Leg2で3位に順位を落としてしまった経験から素直に喜べず、安心できませんでした。
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