週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

新時代に向けて令和おじさんも来場! 「ニコニコ超会議2019」レポ

2019年05月05日 15時00分更新

文● MOVIEW 清水、編集●ASCII編集部

 令和に元号が切り替わるゴールデンウィークに、恒例となったニコニコ超会議が今年も幕張メッセで開催された。4月27、28日の2日間に16万8248人が来場し、ネット来場者は666万3612人と、昨年を上回る規模となった。

 会場ではさまざまな分野の展示が用意され、歌に踊り、伝統芸能、ITなど、超文化祭にふさわしいラインナップで来場者を楽しませていた。今年は特にステージでの催しが盛況で、あちらこちらで大きな歓声が上がっていた。今回は2日目の様子をお届けしよう。

今年も盛大に盛り上がったニコニコ超会議2019

 2019年最大の話題となったのは、超平成・超令和ブース。新元号発表に用いられた「平成の書」と「令和の書」を展示していた。これは国立公文書館所蔵のレプリカで実物ではないのだが、平成から令和へ元号が変わるタイミングということもあり、多くの人が写真を撮っていた。

「平成の書」と「令和の書」

新元号発表会見の様子を再現して写真を撮ることができた

 2日目には菅義偉官房長官が来場。世間で“令和おじさん”と呼ばれていることについて「自分でもびっくりしています。こんなにみんなから注目されるとは」と感想を語り、令和に向けて「総理が、国民のみなさんがそれぞれぞれの花を大きく咲かすことができる日本になりたいと発表しましたが、令和はまさにそういう時代にしたいと思います」と力強いアピールをした。

超平成・超令和ブースに来場した菅官房長官

ドワンゴの夏野剛社長とのツーショット

N高等学校の生徒、来場ユーザーと並んで記念撮影

 5月1日から始まった令和という元号は、史上初めて日本の古典である万葉集から出典された。菅官房長官は超平成・超令和ブースでの挨拶の後、KADOKAWAブースの「万葉集」展示コーナーを見学したが、ブースまでの導線、そしてブースにおいても突然登場した菅官房長官に多くの来場者が注目していた。

KADOKAWA角川歴彦会長と万葉集をアピール

ずらりと並べられた「万葉集」を前に、しばし歓談する菅官房長官

 KADOKAWAブースは、今回のニコニコ超会議の展示ブースとしては最大規模となっており、高さ10メートルの巨大本棚に3万点近い書籍を展示。さらに、現在建設中のところざわサクラタウンについての概要説明なども見られた。

他を圧倒する巨大本棚を設置したKADOKAWAブース

所沢市とKADOKAWAが進める「COOL JAPAN FOREST構想」の拠点施設となるところざわサクラタウン。アニメ聖地88ヵ所巡りのハブとしての機能も検討されている

巨大本棚の裏に設置されたショップコーナーでは、コミックが販売されていた

KADOKAWAブースに展示されていた、最新の音声合成技術でアニメキャラと会話ができるアプリ「ISEKAI」。「この素晴らしい世界に祝福を!」のめぐみん(CV:高橋李依)と実際に話しているような会話ができる

 今年のニコニコ超会議はステージを主体としたブースがかなり目についた。ネット配信などを考えると単なる展示よりもステージイベントのほうが親和性は高いこともあるだろう。恒例の歌ってみたや踊ってみたなどのほか、ゲーム系、2.5次元系など、多様なステージが催されていた。

多くのファンが詰めかけていた超コンパスステージ

LIVEDAMによるカラオケステージ

超歌ってみたステージはかなりの広さ

ステージが始まると、ギャラリーがびっしり

超Lステージと超Rステージは多様なステージイベントを開催。超Rステージの向こう側は壁で仕切られているが、超音楽祭やアニサマワールド in 超会議2019、超ニコニコライブなどが開催されていた

JAL提供の踊ってみたステージ。参加者は自慢のダンスを披露していた

 ニコニコ超会議といえば、やはり体験型ブースがつきもの。脱出型ゲームやアトラクション型ブースなどが用意され、多くの来場者が参加した。

超アニメエリアのアトラクション型ゲーム。「はたらく細胞」「ソードアート・オンライン」とコラボ

KADOKAWAのISEKAI TAIKENブースは長い列ができていた

今年も長蛇の列ができていた「殺戮の天使」脱出ゲーム

イケメンがささやいてくれる体験ができる

ゲーム感覚でセルフチェックができる、超自分研究

ゲームエリアはゲームが試遊できるが、人気のゲームは順番待ちの列ができていた

毎年いろいろなテクノロジーを使った体験ができるNTTブース。蓄積したデータを使ってAIが答えてくれる、VTuberなりきりAI計画

VRを用いた、バーチャルキャラクターのセバスちゃんとの握手会

磁性触覚を使って、平らなシートにでこぼこを感じることができるワークショップ。見た目は本当に平らに見えるのだが……という不思議な体験が可能

英文モールスに挑戦できる「モールス!特訓教室2 〜魂のテレグラム編〜」

羽根のないドローンは超音波振動を使って飛行するので、まったく音がない。浮力はヘリウムガスの入った風船

 毎年恒例となっている超歌舞伎。今年は超歌舞伎の記念碑的な作品「今昔饗宴千本桜」を再演。また、こちらも毎年参加している自衛隊ブースなど、目に止まった催しやブースを最後に紹介する。

装いも新たに登場した超歌舞伎「今昔饗宴千本桜」

初音ミク山車は向こう側が透けて見える。後ろに回るとミクの後ろ姿が見えるようになっている

自衛隊ブースではパラシュートを背負った姿で写真が撮れる展示。空挺降下のVR体験も行なわれていた

陸上自衛隊の16式機動戦闘車。昨年、富士総合火力演習で実際に動いているところを見たが、とても機動性が高く、時速100kmほどのスピードで走行する。砲塔は105ミリ砲

超将棋ブースでは人間将棋を開催。来場者は駒になって参加することができた。対局自体はプロ棋士によって行なわれる

アベンジャーズブースではライブアートのパフォーマンス

会場内では飲食できるフードコートなどがあるが、やはり気になるのはあの謎肉だけを売っている「謎肉屋」。今年は1トン用意したから売り切れないとのことだったが、開場1、2時間で完売していた


■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります