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従来の500倍の高コントラスト、本当の黒が感じられる

関東初のドルビーシネマがオープン、さっそく行ってきた──MOVIXさいたま

2019年04月28日 00時00分更新

快適性のために、あえて座席は削っている

 Dolby VisionとDolby Atmosの効果を最大限に引き出すのが、Dolby Cinemaならではのシアターデザインだ。

 防音をはじめとする音響デザインの最適化や、どの席から視聴しても観やすいスクリーンと座席の設定、スクリーンへの影響が少ない照明デザインなど、映画を観る最高の環境を提供する。

 また、座席自体にも注力しており、余裕があり座り心地のよいシートを採用している。肘掛けは座席の左右にひとつずつあり、両肘掛けにドリンクホルダーも完備する。隣の席との干渉がほとんど無くなり、映画に集中できるし、さらに前後の座席の空間も広めにとっており、足を投げ出しても前の席に当たることは少ない。

 座ったままの状態でも、ほかの来場者の出入りを余裕を持って通すことができる。MOVIXさいたまでは、Dolby Cinemaに改装する前は、同じ広さのシアターを420席で営業していたが、改装後は292席(2席は車椅子専用席)まで、席数を減らし、余裕を持たせた。

 MOVIXさいたまのドルビーシネマは元々昨年のオープン予定だったが、本国のドルビーシネマの基準に則り、約5か月遅れでのオープンとなった。しかし、その分、クオリティは担保している。

シート自体がゆったりとしており、肘掛けも左右にある。前後の空間も広めなうえ、かなりの高さの段差があるので、他の観客を気にせず映画に没頭できる。

+500円の鑑賞料金は高いか?

 Dolby Cinema作品の上映では、鑑賞料金に一律作品500円が追加される。さらにドルビーシネマ3D作品は一律900円が追加される。画質、音響、視聴環境をトータルで考えると、決して高い設定とは言えないだろう。

 大人料金で全席埋まると考えた場合、単純計算では改装前の420席えは最大75万6000円の売上だった。Dolby Cinemaの290席では、追加料金を加算しても66万7000円の売上にしかならない。

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