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従来の500倍の高コントラスト、本当の黒が感じられる

関東初のドルビーシネマがオープン、さっそく行ってきた──MOVIXさいたま

2019年04月28日 00時00分更新

関東では丸の内ピカデリーに先立ち初

 関東初の“ドルビーシネマ”(Dolby Cinema)が4月26日に、MOVIXさいたまにオープンした。

 MOVIXさいたまは、さいたま新都心のショッピングモール「コクーンシティ」内にある映画館だ。オープンに先立ち、メディア内覧会が行われ、ドルビーシネマのデモ体験と、ドルビービジョン(Dolby Vision)/ドルビーアトモス(Dolby Atmos)対応作品である『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の上映会が開催された。

 国内では、昨年11月に福岡県にできた、T・ジョイ博多に続いて2つめのドルビーシネマ対応映画館となり、関東では最初、松竹マルチプレックスシアターズ系でも初導入となる。

さいたま新都心駅近くのコクーンシティ/コクーン1内にあるMOVIXさいたま。

ドルビーシネマの入り口。

 ドルビーシネマは、最先端の映像技術「Dolby Vision」と立体音響技術「Dolby Atomos」、さらにそれらを最適化するシアターデザイン(インテリアカラー、空間デザイン、座席アレンジメント)の3つの要素が組み合わさった、新しいシネマスタイルとなっている。

 HDR映像技術「Dolby Vision」によって、100万:1のコントラスト比を実現。色域も従来のDCI P3からより広いRec.2020に拡張している。Dolby Visionの映像を投影するのはレーザー光源の「ドルビービジョン プロジェクションシステム」。これを2台使用することで、従来のシネマフォーマットの約2倍の輝度となる、31feet/lamberts(108nits相当)の輝度を実現している。さらに3D投影をする際は、2台のプロジェクターを、それぞれ左目用、右目用に使うことで、カラーホイールを使用せずに表示できる。結果、3Dフィルムで発生したフラッシュやジッターも解消する。従来の3D映像の輝度は3~7 feet/lambertsだったのに対して、14 feet/lambertsとなり、最小幅でも約2倍の明るさになる。ちなみにMOVIXさいたまのドルビーシネマ対応スクリーンのサイズは13.92×5.8mだ。

レーザー光源のドルビービジョン プロジェクションシステムを2台使用。

 「Dolby Atmos」は、水平方向のスピーカーだけでなく、天井スピーカーを組み合わせ、空間に音声オブジェクトを自由に配置するというオブジェクトオーディオの概念を導入することで、立体的な音響を実現する技術だ。天井スピーカーという“高さの概念”が入ることで、前後左右360度の表現だけでなく、リスナーを中心に半球状に広がった“3次元的な表現”が可能となり、より没入感の高い音場を構築することができる。また天井に設置しているスピーカーは、それぞれ独立駆動が可能で、従来の5.1chや7.1chと言った立体音響との互換性を保ちつつ、最大限の効果を発揮する。

独立駆動の天井スピーカー。壁や天井内部にも数多くのスピーカーが埋め込まれている。スピーカーの総数は非公表。

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