これは便利。素直にそう思えるのが、FOSTEXブースで展示中の完全ワイヤレスイヤホン「TM2」。イヤーフックが付いたちょっとごついデザインに見えるが、これが良く考えられている。
本体は、Bluetoothレシーバー部、フレキシブル・ショート・ケーブル、イヤホン本体の3つのパーツで構成。イヤホン部も自社設計・独自チューニングの直径6mmドライバーを使用し、十分に高音質だが、ここを取り外すとMMCX端子が現れ、FOSTEX以外のケーブル着脱式イヤホンに交換することも可能になっているのだ。
実はこれはメーカーとしても想定しており、充電器を兼ねたキャリングケースには大きめのイヤモニも入れられるスペースが用意されている。さらに、FitEar 2pin、IEM 2pin端子に変換するアダプターも別売する予定で、より広範な機種の利用が可能となっている。
BluetoothコーデックはAACやaptXにも対応。クアルコムのQCC3026を採用し、TWS+(True Wireless Stereo Plus)にも対応予定。最大10時間と長時間の再生にも対応している。耳に掛けるフックの部分が大きく感じるが、ここにはバッテリーに加えタッチセンサーも装備。操作しやすさも考慮に入れた仕様になっている。
価格は2万7000円前後になる見込み。さらに初回版には本来4800円程度で販売するFitEar 2pinの変換アダプターが付属するそうで、かなりお得感がある。この製品を買えば、高音質な完全ワイヤレスイヤホンが手に入るだけでなく、手持ちのイヤホンも簡単に完全ワイヤレス化できてしまうことを考えるとスゴイ。
正式発表がなかなか楽しみな製品である。実機の試聴は、4月27日と28日の2日間、東京・中野サンプラザで開催中の「春のヘッドフォン祭 2019」で可能だ。
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