4月27日と28日の2日間、東京・中野サンプラザで開催中の「春のヘッドフォン祭 2019」。その会場でラックスマンはワンボードオーディオコンソーシアム(1bc)と共同で発表会を開催。開発中の「AUDIO OSECHI BOX」の最新機能について説明した。
ラズベリーパイを使ったオーディオシステムを提案。過去のイベントなどでも試作機を展示してきたが、製品化に向けて着々と機能が追加されている。
ソフト面(1bcが開発中のLinuxディストリビューション)の改良点としては、パソコンで購入したファイルをNASやHDDに保存する不便さを解消するため、メガテックエレクトロニクス社と共同で「Diretta」というネットワークDAC機能の利用ができるようにしたことがある。これによりパソコン側に保存したファイルを直接、ALSA(Advanced Linux Sound Architecture)に伝送できるようになる。
Direttaにより、NASからの再生した場合と比べ、揺らぎ成分を非常に少なくできる。また、IPv6を使うことで、USBケーブルにDACをつなぐという感覚で、LANケーブルをつなげばすぐDACが使えるようになる。対応機器は、ドライバーをインストールしたWindowsからはASIOデバイスとして見える。パケットを小刻みに送信することでバッファーやフローコントロールが不要という点もメリットだ。Windows版に加え、Mac/CoreAudio版とLinux版のドライバーも提供予定だ。なお、正式にはうたっていないが、「Roon」との連携ができる。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります