売れ筋の13型モバイルノートのなかでも、デザイン性に優れた製品として人気を集めている日本HPの「Pavilion 13」シリーズ。スリムベゼルやメタル調ボディなどのトレンドをしっかり押さえつつ、幾何学的なデザインのスピーカーグリルや高級感のある本体カラーで個性を際立たせているのが大きな特徴だ。第8世代Coreプロセッサーや高速なNVMeのSSDを搭載するなど基本性能も高く、普段使いからクリエイティブワークまで幅広く対応できるのもポイント。今回、その実機を試すことができたので、実際の使い勝手やパフォーマンスなどを紹介していこう。
主なスペック | |
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製品名 | HP Pavilion 13-an0000 |
CPU | インテルCore i5-8265Uプロセッサー |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD(PCIe NVMe M.2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレー | 13.3型ワイド(1,920×1,080ピクセル) |
通信機能 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 5.0 |
インターフェイス | HDMI出力端子、USB3.1 Gen1×2、USB Type-C 3.1 Gen1、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート、SDカードスロット |
本体サイズ/質量 | 幅310×奥行き215×高さ15.5~17.5mm/約1.26kg |
バッテリー駆動時間 | 約10時間30分 |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
使いやすさと美しさを両立したデザイン
日本HPの個人向けPCは、上級機の「Spectre」からゲーミング用の「OMEN」までさまざまなブランドが展開されているが、なかでも幅広いユーザーの支持を集めているのがスタンダードブランドの「Pavilion」だ。上位ブランドゆずりの高級感や性能を備えながらも、リーズナブルな価格を実現しているのが人気の理由だ。
今回試用した「HP Pavilion 13」シリーズは、そのなかでもモバイル性能に優れたモデル。13.3インチの液晶ディスプレーを搭載しながら本体サイズは幅310mm、奥行き215mm、最薄部15.5mm、質量約1.26kgと、かなりの薄型軽量設計になっている。
本製品の特徴のひとつが、その洗練されたデザインだ。筐体はアルミ素材が使用されており、金属ならではの高級感や剛性の高さ、手触りのよさが感じられる。カラーバリエーションは「モダンゴールド」と「SAKURA」の2色あるが、どちらも淡い色調で、控えめながらも華やかな印象。今回はモダンゴールドの方を試したが、シャンパンのようなゴールドがとても上品で美しかった。
本体の先端は横から見るとΣ(シグマ)状になっており、指で引っかけてディスプレーを開きやすくなっている。また、ディスプレーを開くとキーボード奥が持ち上がって傾斜がつき、タイピングしやすくなるのもポイント。実際にさまざまなシーンで使ってみたが、膝の上に置いたとき、本体底面と膝の間に少し隙間が生まれるため熱を感じにくくなるのがありがたかった。
ディスプレーを開いてまず目にとまるのが、個性的なデザインのスピーカーグリルだ。パンチングの穴が幾何学的なパターンに合わせて開けられているのがユニーク。ちなみにスピーカーは、北欧の老舗高級オーディオメーカーBang & Olufsenとの共同開発によるもので、ノートパソコンの内蔵スピーカーとしてはかなり上質なサウンドが楽しめる。
デザインのこだわりは本体底面にまで行き届いており、ムダな凹凸のないスッキリした見た目になっている。ゴム足が放射状に配置されているのも他社製品にはあまり見られない特徴だ。このように機能性と遊び心が絶妙に入り混じったデザインは、本製品ならではの特徴と言えるだろう。
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