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ASCII×BiND共同セミナー「士業・専門家が知るべきウェブサイト活用の最前線」

顧客から選ばれる士業・専門家になるためのテクニック2019

2019年04月03日 07時00分更新

4つ目のテーマ「ウェブサイトがあるだけでは、問い合わせは来ない」

島津:「ホームページをつくっただけでは見てもらえない。誰かに見てもらうために、弁護士ドットコムなどポータルへの登録で人を集める。そこから詳しく確認したいときに、重厚感のあるホームページがあることで信頼感が生まれます。どちらか一方ではなく、ポータルとホームページの役割を分担して活用していくことが大事です」

益子:「ホームページにアクセス解析(Google Analytics)を入れておくと、アクセスした人の年齢、性別、地域が無料でわかる。反応を参考にしながら戦略を立てていくといいでしょう」

熊崎:「ポータルサイトの活用は非常に効果的だが、それだけでは、同じ地域での競合と差別化が難しい。士業であれば、名刺交換、お礼メールなどでホームページに誘導する手法もあります」

島津:「『税理士ドットコム』では広告ではなく、マッチング事業も行なっています。弁護士は広告内容などに制限があるが、ほかの士業であればもっと尖った見せ方ができるので、ぜひ自由にやっていただきたい」

熊崎:「問い合わせの窓口としてホームページを設置するだけではなく、メールを使った相談や、掲示板で相談を受けるなど、ウェブで新しいサービスを始めている動きもありますね」

益子:「メールマガジンを発行するのもいいと思います」

最後のテーマ「つくっただけでは終わらない、さらなる活用法」

益子:「(来場者の)みなさんは、Googleマイビジネスに登録していますか? 登録しておくと、Googleマップで事務所の所在地にピンが立ち、Googleの検索結果にも概要がリスト表示されます。無料で登録できるので、必ず登録してください」

熊崎:「Googleは進化が早く、米国では予約システムもウェブでできるようになるなど、Googleが既存のポータルにとって代わろうとしている。士業のパーソナルアプローチも、いずれGoogleでできるようになるかもしれない。Googleの新しいサービスについては注視しておいたほうがいいですね」

島津:「ウェブ以外での顧客獲得としては、異業種交流会やパーティーなどの場、案件ごとに関わる事業者など、オフラインでの活動も集客に影響してきます」

熊崎:「士業の方は、リアルのパーティーなどの場で人的なネットワークを広げながら、地道に新規顧客、見込み客へとつなげている動きは見られますね」

益子:「問い合わせへの返信が早いだけでも契約獲得率は大きく違ってきます。スピードは力です」

島津:「士業の先生は、面談や裁判などでお忙しくされており、なかなか電話にでられていないイメージがあります。なるべく早く受ける、きちんと折り返すだけでお客様の獲得につながっていくと思います」

熊崎:「打ち合わせなどで、すぐに電話に出られる状況になければ、メールやSNSのメッセージなどの方法で、なるべく早くレスポンスがとれるように工夫するといいでしょう」

島津:「弁護士の先生以外が法律相談にのることはNGだが、受付など有資格者でなくてもできる業務は電話代行や秘書サービスなどを活用するのもひとつの方法です」

 最後に参加者へのメッセージとして、益子氏は、「まずはQ&Aやお客様の声に力を入れてほしい」と提案。島津氏は、「新規顧客獲得だけでなく、現在の依頼者と継続的にお付き合いをしていくうえでも、情報発信の手段は必要。ホームページを持っていないのであれば、早めに取り組んでいただきたい」。熊崎氏は、「士業は横並びになってしまう傾向が非常に強い業種。お客様に選ばれる理由をもっていないと声がかからない。資格+αで何ができるのか。選ばれる理由を考えてアピールすると、必ず成果がでるはずです」として、本セミナーを締めくくった。

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