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4K表示も可能に、Thunderbolt 3やUHD Blu-rayにも対応

新「VAIO S15」「VAIO Pro PH」発表、第8世代6コアで従来比1.5倍の性能に

2019年04月10日 09時00分更新

チルトアップヒンジに対応し、よりSシリーズらしい外観に

 外観は、Sシリーズ全体での統一感を重視。ヒンジ付近のオーナメントに加え、チルトアップヒンジや無限パームレストといった機構面での特徴を取り入れた。

 キーボード面には、1枚板を成型したアルミパネルを使用。ここにヘアライン処理を施している。ここはデザイン的な意味もあるが、それ以上に強度を確保するという目的がある。従来のVAIO S15は、チルト機構がないため、樹脂パーツでも問題なかったが、チルトアップヒンジでキーボード部分を浮かせると、ふわふわとした打ち心地になってしまう。

キーボード自体は写真のように柔らかい

 そこで軽量性も含めた最適解として、柔らかいキーボード部分を、金属製(アルミ合金)のカバーと、SGCCというメッキ鋼板のバックプレートでサンドイッチする構造を選択した。キーボードとバックプレートは38ヵ所の締結を約60ヵ所に増やすなど、構造の工夫で剛性を上げている。

新しいVAIO S15のバックプレート。締結の数を増やしたほか、肉抜きして軽量化を図っている。

従来のVAIO S15のバックプレート

締結部は60ヵ所におよぶ。

 キーピッチは約19mm/キーストロークは1.5mm。テンキーも約16mmとやや狭いピッチになるが引き続き搭載する。なお、キーボードとバックプレート、トップカバーはほぼ一体化しており、修理の際には丸ごと交換する仕組み。ユーザーが取り外すのは困難な構造だが、キーボードの隙間にほこりなどを入りにくくするなど、不具合が出にくくしているという。従来比で25%面積が増やした2ボタン付きのタッチパッドなどユーザーのニーズを生かした改良も加えている。

削らずそのままをコンセプトにした、オールインワン仕様

 標準仕様モデルの主なスペックは、CPUが6コアのCore i7-8750H(2.2GHz、最大4.1GHz、VAIO TruePerformance適用外)、標準搭載メモリー8GB(4GB×2のデュアルチャネル)。4K液晶ディスプレー、1TBのHDDと128GBのSSD(SATA)ストレージ、Ultra HD Blu-ray Discドライブ搭載となる。本体には1000BASE-T対応の有線LAN、USB 3.0×3(1つは給電対応)、HDMI出力、アナログRGB出力、Thunderbolt 3対応のUSB Type-C、SDメモリーカードスロットなどを備える。Wi-Fi/Bluetooth対応だが、LTEには非対応だ。

4Kパネル採用で広い作業領域が得られる。

 メモリー(DDR4)は最大32GBの選択が可能となった(モジュール方式だが、ユーザー交換は不可)。また、非搭載だった指紋認証にも対応し、Windows Helloによって、家族で1台のパソコンを共用すると言った場合でも、容易にログオンできる。

 液晶パネルはHD(解像度1280×720ドット)、FHD(1920×1080ドット)、4K(3840×2160ドット)の3種類が選べ、FHD/4Kパネルは視野角160度のIPS液晶となる。表面処理は、非光沢としている。

 アナログRGB(D-Sub 15ピン)を含め3系統の外部ディスプレー出力を持ち、Thunderbolt 3およびHDMI経由で4K/30p出力が可能だ。VGAとHDMIは排他利用となっており、本体を含め、合計3画面の出力に対応する。なお、USB Type-C(Thunderbolt 3)端子は、「VAIO SX14」「VAIO A12」などとは異なり、USB PowerDeliveryには非対応だ。ACアダプターも19.5A出力対応の新型となり、従来機種との流用はできない。TDPが65Wあり、携帯電話用の小型アダプターでは電力をまかないきれないことに加え、USB PDの急速充電に対応しようとすると、内部基板の電源のコストが上がってしまう点が理由のようだ。

 標準仕様モデルのバッテリー駆動時間は4.8時間(JEITA 2.0測定基準)で、本体サイズはおよそ幅361.4×奥行き254.3×高さ26mm(最薄部22mm)で、重量は約2.25㎏。

訂正とお詫び:タイトルを修正しました。(2019年4月10日)

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