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遠く離れた場所にいても、同じ空間にいるような体験を 凸版印刷らが開発

2019年04月01日 19時00分更新

 凸版印刷とTISは3月19日、VR/AR(XR)技術を活用することで、離れた場所にいても体験を共有できる技術を共同開発した。物理的には遠く離れた別の場所にいる人物が、同じ空間内に存在するのような状況を作り、遠隔コミュニケーションが可能になる。

 VRによる遠隔地同士の共有技術は複数存在する。従来は「VRヘッドセットをつけ、VR空間上でコミュニケーションを図る。VRヘッドセットを外し、現実空間で作業する」など、手間のかかるワークフローになりがちだった。ARを使った遠隔共有は、空間共有をするうえで、互いの実際にいる場所の違いが、作業内容にズレを発生させてしまうこともあった。凸版印刷とTISが共同開発した技術はこのようなの課題を解決し、遠隔地をVRとARを用いてシームレスにつなげられるという。

 凸版印刷は本技術の用途検証を進めるにあたり、同社が運営する印刷博物館で、遠隔からの施設アテンドをする実証実験を実施。VR/ARコンテンツを用いて、遠隔地から観光施設・展示場などのガイドをする有用性を検証した。来場者は観光施設でARキャラクターをガイドを受けられる。タブレット端末やデバイスを通じてリアルタイムで相互コミュニケーションを実現できる。

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