ゲームの起動&ロード時間が爆速になった!
それでは、実際にゲームのロード時間がどれほど改善されるのか検証してみよう。PS4 Proを使い、標準内蔵HDDと換装した860 QVO(1TBモデル)、さらにT5(500GBモデル)を外付けストレージとして運用した場合を比較する。検証したゲームは2019年3月に発売したばかりの大型タイトル4本で行なった。なお、T5の測定は860 QVOを内蔵した状態で行なっている。
フロム・ソフトウェア「SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE」
「DARK SOULS」シリーズの「死にゲー」の流れを汲む完全新作アクション・アドベンチャーゲーム「SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE」。戦国時代末期の日本を舞台に、孤独な忍びの戦いを描く本作は、「鉤縄」によるワイヤーアクションと隠密行動を駆使していかに戦うかがこのゲームの醍醐味だ。
今回はバージョン1.02を使用し、ゲームの容量は16.82GB。ゲームを起動してメイン画面が表示されるまでの起動時間と、「CONTINUE」を押してセーブデータを選択してからゲーム開始までのゲームロード時間を計測した。なお、検証はストップウォッチを使った手動計測で行なっている。
PS4 Pro内蔵の標準HDDに比べて、860 QVOはそれぞれ7秒から8秒速くなった。T5は860 QVOとほぼ同じで、外付けSSDでもロード時間の短縮にかなり有効なことがわかった。いわゆる「死にゲー」は何度も死ぬので、そのたびにイライラは溜まっていく。その極限のストレスをロード時間の短縮で減らせるとわかれば、SSDを導入しないという手はないだろう。
カプコン「Devil May Cry 5」
Devil May Cryシリーズ約10年ぶりとなるナンバリングタイトル「Devil May Cry 5」。時系列でいくと前作の続編だが、前作を知らなくても安心してプレイできるよう配慮され、サクサクと技が出るオートアクション機能もあるのでストレスなく戦える。派手なアクションで悪魔をザクザクと倒していくのがこのゲームの醍醐味。ストーリーもしっかり作られているのでじっくり味わおう。
計測したバージョンは1.05で、容量はSEKIROの倍以上ともなる35.09GB。起動から「PUSH START」が表示されるまでの起動時間と、ゲームコンティニューからゲームを開始するまでのゲームロード時間を計測した。
結果は起動時間が860 QVOで14秒、T5で12秒速くなり、ゲームロード時間はどちらも14秒高速化。860 QVOでは起動時間とゲームロード時間を合わせると28秒の短縮になり、かなり効果が高いことがわかった。ただし、ロード中にサーバーとのやり取りを行なっているので、通信環境次第で多少変わると思われる。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう