実は危ない1500Wオーバーの電源ユニット
鈴木氏:あと、マイニング用のキロワット級電源によくあるんですが、15Aを超える電源ユニットも弊社では危険なので取り扱ってないです。
――あれ? ご家庭のコンセントは100V/15Aで最大1500Wまでじゃないですか。なので、そもそもそれを超える電源ユニットを付けてもそれ以上は使えないので、無駄ではあるけど問題ないと思ってました。
鈴木氏:結局、システム側がその電力を要求してしまうと、コンセント側に過負荷がかかって火を噴いたりすることもあるんです。それを知らないで、使っていると最悪火事になることもあるので実は結構危険なんですよ。
――それを知らずに1600Wの電源ユニットを使ってましたよ(笑)。使用電力は最大700Wぐらいのシステムだったので大丈夫だったのか……。
鈴木氏:電力変換効率的には良いところですね。ただ、定格容量ギリギリまで使ってしまうと危ない製品になります。日本で1500W以上使う場合は、200Vのコンセントで電流量を下げて使ったほうがいいですね。
――はい。肝に銘じておきます。鈴木さん、本日はありがとうございました!
取材を終え、まだまだ奥が深いと痛感した電源ユニットの世界。定格容量や80 PLUSのグレード、ケーブルの仕様だけではなく、今回紹介した新たなポイントを電源ユニット選びに役立ててほしい。最後に、オウルテックが取り扱っている電源ユニットやPCケース、サービスをいくつか紹介しよう。
ドイツの静音PCパーツメーカー、be quiet!のPCケース「SILENT BASE 801」(E-ATX)。各パートが外れるようになっており、マザーボードトレイは90度回転させた倒立レイアウトも可能。肉厚なスチールは一度触ればその出来の良さが体感できるほど。
SILENT BASE 801はフロントパネル、サイドパネル、トップパネルに10mmのぶ厚いダンピングマットを備えるなど、徹底的に騒音対策が施されているのも特徴のひとつ。なお、サイドパネルは背面のプッシュボタンでロックが解除される機構になっている。
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