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発売前の話題のノートPCに興味津々! HUAWEI MateBook 13レビュー会レポ

 3月13日に角川アスキー総合研究所で開催された「最新デジタルガジェット ASCII読者レビュー会」をレポート! このイベントは、会場に用意されたデジタルガジェットを参加者が実際に触って、感想をTwitterで発信するというものだ。

たくさんの参加者が集まった「最新デジタルガジェット ASCII読者レビュー会」

 今回のイベントのためにASCII編集部が用意したのは、3月15日に発売されたばかりのファーウェイの最新モバイルPC「HUAWEI MateBook 13」。参加者にとっては発売前に一足早くチェックできる貴重な機会とあって、PC好きの読者から多くの申し込みが集まった。

HUAWEI MateBook 13は、Core i5 CPUや256GBのSSDを搭載して10万を切る高性能とコスパを両立したモデルだ

 参加者やゲストの池澤さんが投稿したツイートは、「#matebook13」で検索するとチェックできる。また、本イベントの開催に先立って、HUAWEI MateBook 13の詳細なレビュー記事もアップしているので、合わせて参考にしてほしい。

 イベントには、IT・ビジネス書作家の戸田覚さん、プログラミングもお手の物のタレント/エンジニアの池澤あやかさん(中央右)がゲストとして登壇。ASCII読者にはおなじみのムラリン(左端)がMCで、みやのプロ(右端)とともに進行した

イベントには、IT・ビジネス書作家の戸田覚さん(中央左)と、タレント/エンジニアの池澤あやかさん(中央右)がゲストとして登壇。アスキー読者にはおなじみのムラリン(左端)と、みやのプロ(右端)の4名で進行した

そもそも「HUAWEI MateBook 13」ってどんなPC?

 実際に参加者がHUAWEI MateBook 13を試す前に、戸田さんがHUAWEI MateBook 13の基本スペックや見どころを紹介した。注目したのは価格と性能のバランス。

 戸田さんによると、現在はノートPCが売上の7割を占めるそうだが中でもモバイルノートの売れ行きが好調だという。そのため、どのメーカーも注力している領域で競争が激しくなり、価格競争も起こりやすい。そんな中で登場したHUAWEI MateBook 13は、「ノートPCを買うときは、自分が求めるスペックに対して妥当な価格かチェックする」という戸田さんが見ても「いいPCが安く買える時代の代表的なモデル」とのこと。

「10万円を切ってこのスペックは本音で言って安い」と数多くのPCをチェックしてきた戸田さんも話す

 市場想定価格は、標準モデルが税抜9万9880円(Core i5+256GB SSD)。とは言っても、最新Wiskey Lake&4コアのCore i5なので性能は十分。メモリーも「4~5年以上など、長期間使うのであれば譲れないライン」(戸田さん)という8GBを確保。「10万円を切ってこのスペックは本当に安い」と太鼓判を押す。上位モデルもCore i7+512GB SSDを搭載して税抜12万9880円と同様にコスパは高い。

 また、「Microsoft Office」の有無を選択できるのも良心的なポイントだとする。「今はサブスクリプションのOffice 365を契約すれば、複数台にインストールできて常に最新バージョンにアップデートしてくれるので、プリインストール版は不要な人も多い」(戸田さん)。もちろん、月々での支払い方式が難しい人には、2万3000円プラスしてOffice付きモデルを選択することもできる。

セッション1
「HUAWEI MateBook 13のデザインやスタイル」

 基本スペックを紹介したところで、いよいよレビュー会。参加者のテーブルにHUAWEI MateBook 13が置かれ、心ゆくまで触ってもらった。レビュー会では、3つのセッションに分けて登壇者がトークを展開。参加者は、話を聞きながら実機をチェックして感想をツイートしていった。

 最初のテーマは、「HUAWEI MateBook 13のデザインやスタイル」について。画面サイズは13インチで、厚さは約14.9mm。重量も約1.28kgと薄くて軽いスタイリッシュなマシンだ。ムラリンや池澤さんは、外観をチェック。「これくらいの価格まで下がると、安っぽい作りをしているモデルも多いが、HUAWEI MateBook 13は妥協せずしっかり作られている」(ムラリン)。池澤さんは素材に注目。天板と底面がメタルで、サイドには樹脂を用いている点について「高級感が損なわれない部分に上手く使われている」と高評価だった。

面積の大きい天板や底面には高級感のあるメタルが採用されている

 外観だけでなく実用面もしっかり考慮されている。まずは解像度。この価格で2K(2160×1440ドット)を実現している。戸田さんによると「スマホは5~6インチで1920×1080ドットというモデルが一般的だが、画面が小さいためフルHD相当でもすごく緻密で綺麗。そのため、普段スマホで写真を見慣れている私たちが、解像度が低いPCを見るとがっかりしてしまう。PCを選ぶ際は解像度にもこだわりたい」という。

 画面占有率88%の狭額縁もポイント。液晶のアスペクト比は3:2と、ノートPCで一般的な16:9に比べて縦長である。「たとえば、ブラウザーやExcelなどは下にスクロールして見ることが多いので、縦に長いと一画面で表示できる情報量が増える」(戸田さん)。エンジニアとして活動する池澤さんも「ソースコードを書く際は、縦に長い方が便利」とのこと。

液晶のアスペクト比は3:2と縦に長い。画面占有率は88%の狭額縁設計

 キーボードを両サイドのギリギリまで広げて配置している点も要チェックだ。そのカギを握るのは拡張性。HUAWEI MateBook 13は、USB Type-Cが2つというシンプルな構成になっている。「有線LANやD-subのような端子は大きく幅を取るため、筐体の薄さだけでなく奥行きにも影響を与えている。私たちは端子の入口しか見ていないが、奥にも当然パーツは入るので、本体の両端とキーボードの間にスペースを作る必要がある。HUAWEI MateBook 13は、USB Type-Cのみを搭載することで、キーボードのスペースを広く取ることができている」と説明。

 HUAWEI MateBook 13は、アスペクト比3:2と縦に長いため、横に広がるキーボードは狭くなるはずだが、USB Type-Cのみにしている設計の妙を感じられるわけだ。ちなみに、HUAWEI MateBook 13には、USB Type-AやD-subが搭載された外付けドック(HUAWEI MateDock 2)も標準で付属するので、USBメモリーなどを使いたい人でも安心だ。

セッション2
「HUAWEI MateBook 13の性能や機能」

 次のセッションでは、HUAWEI MateBook 13の性能や機能について深掘りした。まずはCPU。戸田さんによると「基本的にモバイルノートは低電圧のCPUを使っている。モバイル用のCPUにはYプロセッサとUプロセッサの2種類あり、Yプロセッサは、発熱量が少ないのでタブレットや薄型のPCでは好まれる傾向にあるが、性能はやや低いのが難点。買ったばかりだと差は気にならないかもしれないが、長年使っているとUプロセッサの方が性能の劣化を感じにくい」と解説。

 HUAWEI MateBook 13はUプロセッサ。前述したように4コアでWhiskey Lakeの高性能CPUを採用している。「今はCPUが劣っていてもSSDが速いとあまり気にならない人もいるが、将来は動画の編集やExcelで何十万行も表示する日があるかもしれないので、長く使うのであれば、CPUにはこだわって選ぶのがおすすめ」(戸田さん)とのこと。

 ちなみに、ベンチマークは性能を測る指標としておなじみだが、戸田さんはあまり好きではないという。もちろんベンチマークの数値は速いに越したことはないが、「たとえ1~2割CPUが早くてもストレージが遅いと意味がなかったりする」(戸田さん)ので、参考にする場合は一つの指標だけでなくトータルで見たいという。戸田さんがレビューなどで性能を評価する際は、実際にたくさんのファイルを開いたり、起動時間をチェックするなど、体感上のスピードを大事にしているそうだ。

自分に合った構成を選べばOKと戸田さん。HUAWEI MateBook 13は、戸田さんが推奨するスペックをクリアしている

 また、イマドキはSSDは256GB以上必要とのこと。また、見落としがちなのがスマホのバックアップ。「たとえばiPhoneを丸ごとバックアップしようとしたら、256GBでも足りないくらい。裏技もあるにはあるが、容量が足りないと月額料金を払ってiCloudなどと契約するしかない。それならSSDを増やした方が良いという話になる」(戸田さん)。

 もちろん「予算があるので、それらを踏まえた上で割り切って128GBなど容量の少ないモデルを選択する分には構わない」と戸田さん。池澤さんは、クラウドストレージを便利に使っているそうで「今年使っているファイルはPCと同期して、昨年以前のファイルはクラウドストレージだけに保存しているので、容量は抑えられている」とのことだった。

セッション3
「HUAWEI MateBook 13の使用感、どんな用途に向いている?」

 最後のセッションは、スペックでは表わしきれないマシンの使用感やどういう使い方に向いているかについての話となった。

 冒頭、戸田さんが言及したのはインターフェースについて。「デスクトップならともかく、USB Type-Cがついていないモバイルノートは絶対に買わない」と断言する戸田さん。USB PD対応であれば、ACアダプターをさまざまな機器で兼用できるので荷物が少なくなる。本機付属のACアダプターは「65W対応にも関わらず小さいのはうれしい」(戸田さん)とのこと。また、自宅で作業する際にも便利。戸田さんは「USB Type-Cで接続できる外付けモニターも増えてきたので楽に使える」と、その利点を解説する。

「ガジェットマニアの人は、カバンの中がケーブル地獄に陥っている人もいるので、ケーブルが兼用できるのはうれしい」と池澤さん。ムラリンも「専用のACアダプターはもはや持ち歩く気にならない」と話すなど、USB PD派が確実に増えているようだ

 また、戸田さんはキーボードの重要性についても力説する。「どんなPCでもキーボードがフィットしていないと使う気にならない。個人的にキーストロークは1.8mmのように深い程よいが、最近は浅い方が打ちやすいと言う人もいるのでそこは好みの問題。重要なのは打った時にたわまないこと。土台がたわむとタイプ感が悪くなる。HUAWEI MateBook 13はボディがしっかりしているので打ちやすい」と話す。ほかにもBSキーの大きさやDeleteキーなどの配列も重要だという。Excelをよく使う人は矢印キーが必要など、使い方に合わせてチェックすると良さそうだ。

キーを叩いた時にたわまないかも重要なポイント

電源ボタンと指紋認証が兼用になっているので、ロック解除を意識することなくスムーズに起動できる

 HUAWEI MateBook 13はどんな人に向くのかについて、戸田さんはセッション1でも触れたアスペクト比3:2の画面比率に言及。「僕が持っている14インチのマシンと比べても縦の広さが変わらないので特にビジネスマンに向いている。また4:3の写真を表示するのにも便利。14インチ並みの作業性を実現しながら一回り小さいので持ち運びも苦にならない」(戸田さん)。池澤さんは「コンパクトなので女性のカバンにも入りやすい。また高性能なマシンが10万以下で買えるので、新学期が始まる学生さんでも手に取りやすい」と話した。

 最後は、参加者にとって一番のお楽しみとも言えるであろう、プレゼント争奪じゃんけん大会を開催して本イベントは締め。

 発売前の機種を一足早く触れるだけでなく、実際にレビューする際のポイントや、本記事にはとても載せられないゲストのオフレコ話も飛び出し、参加者にとって満足度の高いイベントとなったようだ。戸田さんや池澤さん、ムラリンが口を揃えて話していたとおり、レビュー会で見えてきたHUAWEI MateBook 13の魅力は、高性能とコスパを両立したモデルであること。新生活をスタートする4月に合わせてPCも新調し、仕事や勉強の相棒にしてはいかがだろうか。

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