eo光が10ギガ/5ギガコースのサービス開始!
ADSLの登場で、一般家庭へとブロードバンドが普及し始めたのが2000年代初頭。ADSLの速度は数Mbpsというものだったが、光ファイバーを使ったサービスの登場で100Mbpsが当たり前になり、今では1Gbpsのサービスも珍しくなくなった。
速度が上がれば、4K動画といったリッチなコンテンツが楽しめるほか、クラウドストレージなども使いやすくなるし、また、スマホやPC、ゲーム機など、複数機器から同時に使っても速度低下が起こりにくいというメリットがある。そのためか、最近では10Gbpsというさらに高速なサービスも登場。家庭向けの回線の速度はさらに向上してきている。
株式会社オプテージ(旧株式会社ケイ・オプティコム)が関西を中心にサービスを提供している「eo光」も「10ギガ/5ギガコース」を新設し、4月1日から提供を始めるという。現在、先行受付を行っている状態だ。
ここで気になるのが、この回線速度はあくまで理論速度であり、実効速度ではないことだ。嫌な言い方をすれば、いくら10Gbpsの回線を契約しても、実際のデータ転送速度は1Gbpsもない……なんてこともあり得る。
そこで、「eo光」の「10ギガコース」で実際どのくらいの速度が出るのか、大阪ビジネスパークにあるケイ・オプティコムビル内に引かれた10Gbpsの光回線でテストしてきた。
「10ギガ」の一般サービスと同条件の10Gbps回線で速度テスト
高速な回線を契約してまず試すことといったら、回線の速度テスト。「eo光」にはユーザー限定のスピードテストサイトが用意されており、インターネットを経由しない、純粋な回線速度を測ることができるようになっている。
今まで1ギガコースと100Mコース向けのテストサイトがあったが、「10ギガ/5ギガコース」の新設に合わせ、さらに高速な回線速度が測れるテストサイトが公開される予定となっている。この公開予定のテストサイトを使うことで、どのくらい速度が出るのかを試してみた。
なお、10Gbps回線の速度を測るといっても、テストサイトのサーバーがあるローカル環境で行っては単なるLANの速度にしかならず、正直いって意味がない。そのため、場所こそ社内の一室ではあるものの、回線そのものは一般契約者が「10ギガコース」で回線を引いた場合と同じ環境となっている。
10Gbpsの速度を出すために、PC端末やルーターなどのネットワーク機器も10Gbpsに対応している必要がある。eo光では10ギガ/5ギガコースの場合、10Gbpsに対応したルーターがレンタル可能であり、今回はこの標準提供されるeo光のルーターを使って試験を行っている。
ここで注意しておきたいのが、PC側にも10Gbpsに対応できる性能が求められることだ。いくら回線が速くても、そのデータを処理するPC側が遅くては正確な速度が測れない。もちろん、LANも10Gbpsへの対応が必要となるため、まずはPC性能がボトルネックとならないようなハイスペックなPCでテストを行った。
Core i7搭載テスト機の主なスペック | |
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CPU | Core i7-8700K(6コア12スレッド、最大4.7GHz) |
メモリー | 16GB(8GB×2、PC4-21300) |
ストレージ | WD Black SN750(NVMe対応、1TB SSD) |
LANボード | intel Ethernet Converged Network Adapter X550T2 (10Gbps対応、10GBASE-T×2) |
OS | Windows 10 Pro 64bit |
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