3月22日、フロム・ソフトウェアよりアクションアドベンチャー「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」(PS4、Xbox One、PC)が発売される。本作では、敵がとにかく強い。プレーヤーは死んで、死んで、死んで、さらに死ぬ。苦渋を飲みに飲んだその先でなんとか掴む勝利の達成に、極上の味わいを感じるゲームソフトだ。
今「SEKIRO」の発売は世界的に待ち望まれている。なぜ、高難易度とわかっているにも関わらず期待されているのか。それはフロム・ソフトウェアが生み出してきた「ダークソウル」シリーズなどの影響が大きい。実際に体験した「SEKIRO」のプレイレポートと合わせ、本稿ではその辺りも紐解いていきたい。
世界中から期待されている“死にゲー”とは?
「SEKIRO」のルーツには、フロム・ソフトウェアが手がけてきた「デモンズソウル」、「ダークソウル」シリーズ、「Bloodborne」といった作品群がある。世界的に評価が高いだけでなく、これらに影響を受けて作られたタイトルは「ソウル系」と呼ばれてゲームジャンルのひとつとなるなど、ゲーム史から見ても重要なソフトだ。
では「ソウル系」作品の特徴とは何か。端的にいえば、「敵の一撃がひたすらに重い(強い)」。どの作品も基本は敵と戦うアクションゲームとなるが、雑魚敵ですらプレーヤーの命をいとも簡単に奪ってくる“。この死にゲー”と評されるシビアさがとてもうけているのだ。
というのも、敵はただ理不尽に強いだけではないからだ。確かに攻撃力は高いが、敵の出現場所や動きには一定のパターンがあり、何度も死を繰り返すことで攻略法が徐々に見えてくる。そして敵の動きを防ぎ、見切り、攻撃を食らわずに反撃に出れば、確実に勝てる。
ファミコンの「スーパーマリオブラザーズ」を思い出してほしい。最初に出てくるクリボーでも当たれば即死だが、しっかりジャンプして踏みつければなんてことはない。同じように、操作を誤ることさえなければ勝てるようになっているところが、「ソウル系」のポイントだ。
しかし、「ソウル系」の敵がクリボーと違うのは、殺意剥き出しで襲ってくる点。そのため、ひとつの操作ミスが死に直結する。どんな敵でも常に命のやり取りをしているような緊迫感があり、何度もの死を乗り越えてようやくボスへとたどり着く。そのボスを倒すためにまた何度も死んで、ついに撃破したときの達成感はひとしおだ。かかるプレッシャーが大きい分、並大抵のゲームでは味わえない体験ができるのだ。
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