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「Tommy3 Plus」は1万円台でDSDV対応! 2台目としてならアリ!?

パフォーマンスに過度な期待は禁物

 CPUはMediaTek製のMT6739WW(1.5GHz クアッドコア)。メモリーは2GB、内蔵ストレージは16GBという構成だ。メモリーが2GBあるので、ブラウザー、メール、電話などの基本操作での心配はないが、長く使うとパワー不足を感じる場面に出くわすだろう。

 筆者は普段ハイエンドのスマホを使っている。Tommy3 Plusを使い始めた当初は、そんなに遅いとは思わず、ストレスなく使えた。だが、SNSやゲームなどのアプリを追加して、立て続けにアプリを起動するようになると、アプリの起動や切り替えに時間がかかったり、反応がずれたりすることもあった。マルチタスク画面を開いて、使わないアプリを終了させる、といった操作も必要になる。というよりも、マルチタスク操作を頻用するヘビーユーザーには向かないだろう。

スマホの性能を数値化して比較できる「AnTuTu Benchmark」アプリでベンチマークを測定してみた。3回計測した最高スコアは「43633」。エントリークラスの中では良い結果ともいえる

ワンタッチでメモリーを解放したり、不要なファイルを削除したりできる「スマートアシスト」。使いづけるうちに必要な場面が出てくるだろう

 OSはAndroid 8.1で、初期設定のホームアプリはベーシックなAndroidホームに近い。前モデルのTommyには、Wiko独自のホームが設定されていた。個人的には独自性のあるホームのほうが好きなのだが、スマホの操作に慣れていない人や、他メーカーのスマホから乗り換える人にとってはベーシックなホームが使いやすいだろう。なお、ワンタッチで切り替えられる「シンプルモード」があり、シニアに持たせるときに便利そうだ。

ホーム画面はベーシック

画面下方から上にスワイプするとアプリ一覧が表示

「シンプルモード」に切り替えると、ホーム画面はこんなに見やすくなる

顔認証でのロック解除も可能

「スマートアクション」という便利機能も使える

【まとめ】Tommy3 Plusの最大の魅力は価格!

 Tommy3 Plusの最大の魅力は、なんといっても価格だ。10万円を超えるスマホが珍しくなくなってきている中、「Tommy3 Plus」は1万4800円(税抜)。オープン価格なので、販売チャネルやキャンペーンによっては、さらに安く買えるはず。

 ちなみに、2018年秋に発売されたiPhoneの最新モデルは、SIMフリーの最安がiPhone XR(64GB)で8万4800円(税抜)。つまり、iPhone XRの1台分の予算で、Tommy3 Plusを5台も買えるのだ。スペックに大きな差があるので「iPhone XRにはTommy3 Plus5台以上の価値がある」という人もいるだろうが、スマホの使い方は人それぞれ。多くの機能を求めず、自分の用途に足りるのであれば「Tommy3 Plusで十分」と思う人もいるだろう。

 スマホを初めて使う人や、用途が限られるライトユーザーで、とことん初期費用を抑えたい人には持ってこい。DSDVに対応しているので、海外渡航時用の2台目としても検討する価値はある。

Wiko「Tommy3 Plus」の主なスペック
ディスプレー 5.45型液晶(18:9)
画面解像度 720×1440ドット
サイズ 約71.3×147.6×8.6mm
重量 約150g
CPU MediaTek MT6738WW 1.5GHz(クアッドコア)
メモリー 2GB
ストレージ 16GB
外部ストレージ microSDXC(最大128GB)
OS Android 8.1
対応バンド LTE:1/3/5/7/8/18/19/20/26/28/38/41
W-CDMA:1/2/5/6/8
4バンドGSM
DSDS ○(DSDV)
VoLTE ○(ドコモ、au、SB)
無線LAN IEEE802.11n(2.4GHz対応)
カメラ画素数 アウト:13メガ/イン:5メガ
バッテリー容量 2900mAh
生体認証 ○(顔)
SIM microSIM×2
USB端子 microUSB
カラバリ ミラー、ブラック、ブリーン、チェリー・レッド

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