ASUS「ZenFone Max」シリーズと言えば、大容量バッテリー搭載が特徴であるとともに、同社のラインナップでは比較的低価格なモデルとして知られてきたが、3月15日に発売される「ZenFone Max Pro(M2)」「ZenFone Max(M2)」の2機種については、性能や機能面についても強化。よりコスパに優れたモデルに仕上がっている。レビュー記事も後日掲載予定だが、まずは発表会での写真を中心にレポートしよう。
ミドルハイの性能に5000mAhバッテリーで3万円台
少し上を求めるユーザーに 「ZenFone Max Pro(M2)」
まずはZenFone Max Pro(M2)。5000mAhという有無を言わせぬ大容量バッテリーにミドルハイクラスのCPU(Snapdragon 660)を搭載しながら、それでいて価格は税抜3万5500円とかなり魅力的な内容になっている1台だ。
デザイン面では、背面に「16 Wave finish」と名付けられた光沢感のある16層のレイヤーコーティングが施されており、見る角度で光の見え方が変わる。ただし、指紋は正直かなり目立ちやすいので、カバーを付けての利用が前提かもしれない(クリアケースが標準で付属)。カラバリはミッドナイトブルー、コズミックチタニウムの2色。
ディスプレーは縦横比19:9の6.3型IPS液晶で、ZenFone Maxシリーズもついにノッチ付きとなった。画面解像度は1080×2280ドット。本体サイズは横幅が75.5mmとギリギリ片手で使えるサイズだろう。5000mAhバッテリーを搭載しながら、厚みは8.5mmで重量は175gとすごく大きいという感じはない。
前述のようにCPUはSnapdragon 660(1.95GHz、オクタコア)でAntutu 7のスコアは約13万点。ヘビーな3Dゲーム以外なら、十分以上の性能。メモリーは4GBでストレージは64GB。カメラも注力されている機能で、リアは12メガのソニー製センサーと5メガの深度測定用のデュアル。被写体を自動で認識するAIカメラの機能も搭載される。
ネットワーク面もZenFoneシリーズらしく強力で、3キャリアのVoLTEやDSDVに対応。しかもトリプルスロット仕様なので、制限無くデュアルSIMの機能を利用できる。ただし、無線LANは2.4GHz帯のみの対応なのはやや残念な点。USBがmicroUSB端子なのもマイナスポイントか。
OSはAndroid 8.1。ピュアAndroidをうたっており、プリインストールアプリもATOKなど最低限。ASUSによると、この点は駆動時間にも有利に働くとしている。
十分な性能に大容量バッテリーと強力ネットワーク周り
ミドルクラスの定番になりそうな「ZenFone Max(M2)」
続いてはZenFone Max(M2)。画面サイズはこちらも19:9の6.3型で(ただし画面解像度は720×1520ドット)、本体サイズはほぼ同じだが、4000mAhバッテリーということで、若干薄くて(7.7mm)、軽量(160g)。大容量バッテリーが搭載されていることに気づかないほどだ。
背面の外観は大きく異なり、メタルっぽいマットな感じの表面処理でシンプルなデザインに。カラバリはメテオシルバー、ミッドナイトブラック、スペースブルーの3色。
税抜2万6500円と、価格は完全なミドルクラスながら、CPUは600番台のSnapdragon 632(1.8GHz、オクタコア)で、Antutu 7の結果は10万点強とミドルクラスの中では上々の性能。メモリーも4GBを搭載する(ストレージは32GB)。カメラはソニー製センサーではないものの13メガ+2メガのデュアルでAIカメラが採用されている。ネットワーク面では、ZenFone Max Pro(M2)とほぼ共通。つまり、このクラスではかなり強力と言える。
性能面が充実し、大容量バッテリーの安心感もあるとなると、ミドルクラスの定番になる可能性は高い。実際、早くもMVNO各社からセットモデルでの販売が公表されている。
ZenFone Max Pro(M2) | ZenFone Max(M2) | |
---|---|---|
メーカー | ASUS | |
価格(税抜) | 3万5500円 | 2万6500円 |
ディスプレー | 6.3型IPS液晶(19:9) | |
画面解像度 | 1080×2280ドット | 720×1520ドット |
サイズ | 75.5×157.9×8.5mm | 76.3×158.4×7.7mm |
重量 | 175g | 160g |
CPU | Snapdragon 660 1.95GHz (オクタコア) |
Snapdragon 632 1.8GHz (オクタコア) |
内蔵メモリー | 4GB | |
内蔵ストレージ | 64GB | 32GB |
外部メモリー | microSDXC(最大2TB) | |
OS | Android 8.1 | |
LTE対応バンド | 1/2/3/4/5/7/8/12 /17/18/19/28/38/41 |
1/2/3/4/5/7/8/12 /17/18/19/26/28/38/41 |
3G対応バンド | 1/2/4/5/6/8/19 | |
DSDS | ○(DSDV) | |
CA対応 | ○(2CC) | |
VoLTE | ○(ドコモ、au、Y!mobile) | |
無線LAN | IEEE802.11n(2.4GHz対応) | |
カメラ画素数 | アウト:12メガ +5メガ(深度測定) /イン:13メガ |
アウト:13メガ +2メガ(深度測定) /イン:8メガ |
バッテリー容量 | 5000mAh | 4000mAh |
防水/防塵 | ×/× | |
生体認証 | ○(指紋、顔) | |
SIM形状 | nanoSIM×2 | |
USB端子 | microUSB | |
カラバリ | コズミックチタニウム、ミッドナイトブルー | メテオシルバー、ミッドナイトブラック、スペースブルー |
発売時期 | 3月15日 |
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります