Nokiaスマートフォンの差別化ポイントは
OSアップデートの素早い提供により、安心して使える点
――Androidスマートフォンはたくさんあり、市場は縮小傾向になる中、HMDが他社と差別化するポイントはどこ?
2017年に「Nokia 5」を発表した時、3年間のセキュリティアップデート、2年間のOSアップデート を約束した。Nokia 5はAndroid 7でローンチし、1年後に8にバージョンアップした。そしてつい最近、9にアップデートした。HMDのポートフォリオでAndroid 9が動いている機種は11製品ある。このうち10製品は、出荷時は違うAndroidのバージョンでローンチし、その後アップデートした。
このようにHMDは安全に使えるAndroidのアップデートを約束している。Android 9へのアップデートを提供しているOEMの中では最も高速に拡大している。2018年にローンチした「Nokia 7 Plus」は、Snapdragon 660を搭載しているが、Android 9が動く初のSnapdragon 660スマホとなった。これは大きな差別化だ。
Nokiaのスマートフォンは時間の経過とともに改善していく。他のAndroidメーカーとはここが異なる。ファンもこれを評価している。「Nokia 7 Plus」でAndroid 9へのアップデートを行なったとき、SNSでたくさんの反応があり、”自分のスマートフォンがAndroid 9になった”と写真とともに投稿していた。
誰でも最先端の技術を使いたいと思っている。スマートフォンは成熟したが、現在でも毎年スマホを変える人がいる。我々はユーザーが必要なとき、欲しいときにアップデートできるようにしている。確かにスマートフォン市場全体は縮小しているが、2018年、Nokiaスマートフォンのユーザー数は3倍になった。我々のメッセージはファンに届いている。
――製品ラインアップはどうでしょう? フィーチャーフォン、スマートフォンはミッドレンジが中心です。
我々のアプローチは、全員のニーズに答えるスマートフォンを提供すること。そこで、幅広いスマートフォンポートフォリオを構築している。重要なのは、エントリーレベルだからといって体験もそのレベルというのではなく、その価格帯で最高の体験を提供する。
今年はエントリーでは「Nokia 1 Plus」に始まり、「Nokia 4.2」で4系もローンチした。PureViewはハイエンドとなる。2月24日に発表して数日だが、ソーシャルでの反応がとてもいい。
PureViewだけではない。Nokia 4.2、3.2でAndroidアシスタント専用ボタンを用意したが、これへの期待が高いようだ。音声入力はよく使われている。Googleアシスタントは多言語に対応しており、特にアジアなどインターネットの普及率が高くないエリアでは、インターネット利用にあたってのハードルを低くしている。
2019年は北米市場にも本格的に再進出
国内登場にも期待したいが、日本のユーザーの反応次第か
――一部のメーカーから5Gスマートフォンが発表されました。今年は折りたたみもトレンドのようです。ここでのHMDの計画は?
5Gはまだスタートしたばかりで、4Gも進化している。コンシューマーが快適な体験ができるという点で、現時点のポートフォリオで今は十分だ。5Gスマートフォンは現時点で話せることはないが、楽しみにしていてほしい。
――米国ではVerizonとの提携を発表しました。日本市場での提供予定は?
アジアでは、ベトナム、タイでフィーチャーフォンではトップ、スマートフォンでも上位5社に入っている。日本市場については、現時点で明確なことは言えない。ファンの反応を見たい。米国は大きく、重要な市場。フィーチャーフォンのニーズもある。Verizonの提携により加速できる。
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