テレビの音を高音質・低遅延のaptXで飛ばせる
新製品のAN-SX7は、AN-SS1とは異なる「没入派」を狙った製品だ。低域再生と連動した「振動機能」を備え、さまざまな事情で大きな音が出せない室内でも「臨場感」を感じ、「耳元の大音量」で映画や音楽を楽しめる製品として訴求していく。
一方でサイズは大型化して幅227×奥行き181×高さ46mm、重量も約280gに増えた。しかし太めのネックバンドなどを使い、装着性は維持している。柔軟性が高いエラストマー素材を使用し、肩にフィットしやすいため、長時間の使用でも疲労感が少ないとする。
AN-SS1はBluetooth標準コーデックのSBCに加え、低遅延技術のFastStreamを組み合わせていた。一方AN-SX7では、対応するBluetoothコーデックが増え、SBC、AAC、そして高音質・低遅延のaptX、aptX LowLatencyの利用も可能となった。本体の充電にはMicro-USB端子を使用。5時間の充電で、最大13.5時間の連続再生が可能だ。
製品パッケージには、テレビやゲーム機との接続を想定した「Bluetooth送信機」を同梱する。サイズは60mm角で、厚さは22mmほど。3.5mmのアナログ入力端子に加え、角形の光デジタル入力端子も備える。ちなみに、AN-SS1付属のBluetooth送信機は、PC接続を想定したUSBドングル型だった。なお、ドルビーデジタルなどのデコーダーは内蔵せず、入力信号は2chのPCMのみに対応する。そのため、プレーヤーやテレビで一度変換した信号を入力する必要がある。
1台のテレビで再生した映像の音をふたりで聴ける、「デュアルストリーミング機能」にも引き続き対応する。接続時のコーデックは1対1の接続の場合は、aptX LowLatency。1台の送信機に対し、2台のAN-SX7を接続した際は、aptXに固定されるという。
マイクも内蔵しており、スマートフォンに接続した場合は、音声通話に加え、Googleアシスタント/Siriの操作ができる。液晶テレビのAQUOSはAndroidベースとなっており、テレビの音声操作も期待したいところだが、現状では利用できない。今後の検討課題だという。
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