GEM Partnersは2月20日、2018年の動画配信(VOD)市場と、2023年までの市場規模を3つのシナリオで予測した「動画配信(VOD)市場5年間予測(2019-2023年)レポート」を発表した。
SVOD市場はNetflix・DAZN・Abemaがシェア増
消費者調査の結果を基に、2018年の動画配信市場の規模を推計すると、前年に比べて19.5%増加。デジタルコンテンツ協会が発表した2017年の市場規模1850億円を基に算出すると、2018年の市場規模は2211億円となるとのこと。
「定額制動画配信(SVOD)」のシェアは市場全体の76.0%を占め、「レンタル型動画配信(TVOD)」は13.5%、「動画配信販売(EST)」は10.6%だと推計されたという。
最も市場規模が大きい定額制動画配信をサービス別に推計したところ、6位「Netflix(+2.5)」、4位「DAZN(+1.8)」、11位「Abemaビデオ(+1.6)」の成長率がほかのサービスと比較して大きく伸びている。定額制動画配信市場の拡大をけん引したことが伺えるという。
4年後には動画配信がレンタル市場のシェアを上回る
日本とアメリカの動画配信の普及実績を踏まえ、2023年までの動画配信市場の規模を試算したところ、2018年から2023年にかけて年平均6.3%で成長し、2023年には3000億円まで拡大するという結果となったという。
DVD・BDのセルおよびレンタル市場が過去と同じ割合で減少していくと仮定した場合、動画配信とDVD・BD(セル・レンタルを含む)を合計した市場での動画配信のシェアは、2023年の時点で52.2%になると予測されるという。これはDVD・BDのセルおよびレンタル市場のシェアを上回るものとのこと。
「動画配信/放送/ビデオソフト市場 ユーザー分析レポート(2018年10月調査版)」概要
【調査対象】全国に住む15~69歳の男女
【調査実施日】2018年10月20日(土)~2018年10月23日(火)
【回答者数】1万4825人
【数値の重みづけ】総務省統計局発表の人口統計(2018年10月1日時点の概算人口)と等しくなるように重みづけ
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