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世界初7nm GPU「Radeon VII」で、AMDは再びGPU性能競争の最前線に立てるか?

2019年02月07日 23時00分更新

レビュアー向けに配布されたキットの内容。カードを“いい感じにSNS映え”させるためのアクリルスタンドが同梱されている

Radeon VIIのリファレンスデザインは、CESで紹介された通りのトリプルファン仕様。各社から出るRadeon VIIカードは、当面はこのデザインのみとなる模様だ(ファン軸受のシールやバックプレートは変わる可能性あり)

 2019年2月8日19時(日本時間)、AMDは7nmプロセスで製造された世界初のGPU「Radeon VII」の販売を開始する。Radeon VIIといえば今年1月初旬に開催された「CES 2019」における基調講演において電撃発表された製品である。

 インテルやNVIDIAが10nm~12nmでとどまっている中、世界に先駆け7nmという微細プロセスに挑んだだけでなく、VRAMにHBM2メモリーを16GB搭載したという点でも大きな話題を集めた。そして何より、2017年8月以降、後継品が投入されずライバルNVIDIAの独走を許しているハイエンドGPUとして投入されたというニュースは業界を騒然とさせた。

 AMDは想定ターゲットをRTX 2080としており、秋葉原における初値(2/6時点での想定価格)も税込み9万6974円と、RTX 2080の一般的なOCモデルよりわずかに安い値付けになっている。アスキー編集部がAMDから事前に聞いた日本価格は、税別8万9800円。

 北米価格699ドルが税別と考えた場合、1ドルは約128円(税込なら約136円)と、かなり強気の“自作為替レート”が付けられている。ただ出荷量は“多いとはいえない”らしく、Vega 64と同様に流通量が厳しい状態のローンチであるようだ。

 今回のレビュアー向けキットは極めて数が制限されており、筆者の元に来るかどうか怪しい状況ではあったが、各方面のご助力のもとレビュー解禁前にテストする機会に恵まれた。ただ今回は発売時間より前にレビュー解禁があるという厳しい時間的制約があったため、今回はゲーミングにおけるパフォーマンス比較のみに注力した点を最初にお断りしておきたい。

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