アニメ「のんのんびより」シリーズの宮内れんげ役、「アイカツ!」の大地のの役、「七つの大罪」のエレイン役、「白猫プロジェクト」のフラン役、「サザエさん」の豆千代役などを務める声優の小岩井ことりさん。
2018 年には作詞・作曲家としてメジャーデビューし、DTMを駆使して作詞作曲編曲録音までこなし、完パケ納品できる唯一無二の声優としてマルチな才能を見せている。TBSラジオで流れるジングルの作詞・作曲・編曲・歌唱も担当しているので、知らない間にその作品に触れていた読者もいるに違いない。
声優からメタルバンドでCDデビューへ? 驚きの展開
そんな小岩井ことりさんの冠ラジオ番組「ことりの音#13(重大発表生放送)」で3つの発表があった。
ひとつ目は、バンド活動の開始。海外でも人気が高いメタルバンドBLOOD STAIN CHILD のギタリスト・メインコンポーザーであり、アニメソングなどの作詞作曲編曲も手掛けるRYUさんとメタルバンドを結成し、CDアルバムをリリースする。バンド名のDAWは「Dual Alter World」の略だが、もちろん作曲に使用するDAW(Digital Audio Workstation)とのダブルミーニングとなっている。CDアルバムは、FABTONEレーベルから2019年にリリース予定だ。
ふたつ目は、昨年12月のポタフェス 2018 WINTERでのステージから引き続いた、歌手・女優の上野優華さんとのコラボ企画。ゆう*ことのユニット名やロゴも披露され、2019年度のポタフェスイメージアーティストとして、夏と冬のポタフェス 秋葉原などに出演予定とのこと。昨年12月のステージでは、「歌バトル」と称して、小岩井さんが作曲した音をお互いに歌い、勝者を決めるというものだったが、両者引き分けという結果に。果たしてその決着がつくかも気になるところだ。
最後がNative Instrumentsの「Traktor」を使用した DJ活動の開始。その過程は、自身のラジオ番組である「ことりの音」の配信を通じて紹介していく予定とのこと。DJについては未経験なので、番組を通じて練習し、実力を上げていく模様を紹介していく。
DJ活動については、DTMや編曲もできるので、既存の曲を自分でアレンジするなどしてつなぐなど、「自分の持ち味を含めたプレイができたらいいですね」とコメント。配信に先立って実施された囲み取材では、「将来的には、アニソンDJをやりたいですね。自分自身アニメが好きだし、出演しているからこそ、こんな形でアニソンが掛けられたらいいな」と話していた。
バンド演奏の披露も計画、いつかはヴァッケンにも出てみたい!?
声優としての活動を続けつつ、ツィッターなどでも、ヘヴィメタル好きを公言してきた小岩井ことりさん。放送内では、人差し指と小指を立てた、メロイック・サインにも言及。写真撮影などの際に、こっそりと片手だけ入れているエピソードなども披露した。こうしたメタルへの愛を折に触れて、つぶやいていたところ、そのつぶやきを見たRYUさんからメタルバンドを組まないかとオファー。その結果、実現したプロジェクトになる。
「メタルはもともと好きでいつかやりたいと思っていましたが、実現するとは思ってもみませんでした」と、小岩井ことりさん。自身初のメインキャラクターを担当したテレビアニメ『じょしらく』のオーディションでもデスボイスを披露したことがあり、「メタルにはいろいろなきっかけを作ってもらっている」とコメントしていた。
ヘヴィメタルでは、ボーカルに注目が集まりがちな一般的なバンドと比べて、キーボードやギター、ベース、ドラムなどのテクニックにファンが注目する一面もある。そこもメタルに関心を持つ理由なのだそうだ。
DAWの活動では、RYUさんが作曲や編曲、小岩井ことりさんが作詞とボーカルを担当する。「家から一歩も外に出ないで、完パケ納品までできる」という点もメタルバンドとしては異色。お互いがDAWを使った宅録ができる環境を持っており、楽器なども打ち込みで収録できるので、スタジオを借りる必要すらないとする。自宅では96kHzで収録をしているそうなので、ハイレゾ配信などにも期待したいところだ。
CDリリースに合わせて、ツアーなども計画中。バンド演奏なども披露される予定だ。取材では「ヴァッケンには憧れている」というコメントも。果たして世界に羽ばたけるバンドになれるかは注目だ。
自身のラジオ番組である「ことりの音」では、3月16日(土)に公開録音イベントも実施予定。バイノーラルマイクの制作(収録ではなく制作)など、音に対してマニアックな姿勢でチャレンジしている番組。今後も音について極めていきたいという。
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