週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

「iPhoneを探す」とApple Watchでケータイと財布を取り戻した話

2019年01月09日 11時30分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII編集部

追跡を開始する前に

 12月31日の飛行機で日本に帰省しようと考えていた前日の出来事で、昨年と同じように面倒な事件が発生しました。iPhoneが盗られた場合、皆さんならどうするでしょうか。電池がきちんと残っているなら、取りあえずGPSで追跡です。

 筆者のiPhoneの「iPhoneを探す」アプリを開き、家人のiCloudアカウントでログインします。すると、自分のiPhoneの電源が入っていて通信ができる状態であれば、自分の位置情報が表示されます。すると、デリの1本裏手にあるとおりを示していました。そしてリアルタイムに移動していたのです。

 そこで、まずは「iPhoneを探す」アプリで、「紛失モード」をオンにしました。画面にはメッセージと連絡先の電話番号、そして通話ボタンがあられ、持ち主への連絡以外できなくなります。のちのち、このモード設定が功を奏します。

家族のiPhoneを使って追跡開始

 そうした上で、GPSでの位置情報をにらみつつ、相手に見つからないように追跡を開始します。デリの周りにもお店が建ち並び、年末の週末と言うことで人もそこそこ賑わっているエリア。老舗のカフェのはす向かいあたりには、顔なじみのホームレスが3人談笑していました。

 まさに、「iPhoneを探す」の地図の在処は、その談笑している面々の地点を指していたのです。しかも、手元のApple WatchとiPhoneとの接続が復帰しており、まさに至近距離に盗られたiPhoneを捉えました。

 そこで、道の反対側から筆者のiPhoneから盗られたiPhoneに電話をかけます。すると、一人の背の高い白人男性がそわそわと移動をし始めました。

 「あの人かもしれない」

 そうして早足で追いかけ始めましたが、一度は見失ってしまいます。しかも、追跡中のiPhoneとの接続も途切れ、電源を切られたかと思いました。

 ちょうど接続が途切れたあたりには、無料Wi-Fiを提供しているカフェがあり、以前使ったことがありました。しかしWi-Fiはブラウザで認証を取らなければインターネットへの接続を開始できません。そのため、電波は拾ったが認証されていない状態となったのかもしれません。

ついに発見

 シグナルを見失ってしばらく停滞状態に陥りました。電源を切られてより遠くへ逃げたのではないか。あるいはどこかに捨てて逃げられてしまったのではないかなど、嫌な予感が募ります。

 そのとき、盗まれたiPhoneから着信がありました。「紛失モード」のボタンを押したのだと思います。電話の主は「I just found this phone. (今この電話を見つけたんだ)」と話していたため、家人は「I’m tracking you. Don’t move. (追跡している。動かないで)」と伝えます。

 電話が途切れると、再び「iPhoneを探す」アプリに位置情報が現れ、なんと先ほどまでいたデリの方に戻っていたではないですか。

 急いでカフェからデリへ移動しながら、さっき見かけた男を探します。ついに、ランドリーの中に立っていた男を突き止め、無事iPhoneと財布、その中身を全て無事に取り戻すことができました。

 こうして、スマートフォンやクレジットカードなどの停止などの面倒な手続きをすることなく、日本に帰省できたわけです。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事