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「iPhoneを探す」とApple Watchでケータイと財布を取り戻した話

2019年01月09日 11時30分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII編集部

何が起こるかわからないので、本当は追跡しない方がいい

 日本でも、誰かのiPhoneを借りて自分のiPhoneを追跡することは可能です。またApple WatchからiPhoneの音を鳴らすことで見つけることもできます。

 今回の場合、見かけたことがある人物だったこともあり、追跡の上、iPhoneを返してもらうべく接触しました。

 しかしこれが隣町のオークランドだったら、たとえ「iPhoneを探す」機能で取っていった相手を特定できていたとしても、10万円以上のiPhone XSを諦めていたでしょう。

 その理由は、相手が銃を持っているかもしれないからに尽きます。

 持っていった人が地元のホームレスで、銃で武装している可能性が限りなく低かったため、今回のように交渉して取り戻すことができました。しかし見慣れない相手で場所が場所なら、撃たれに行くようなものです。

 海外旅行などでこういう場面に合う可能性もなくはないはず。そしてご紹介したとおりに、テクノロジーの機能によって解決を試みる方法も存在しています。ただし、治安の悪さに起因する身の危険までは、テクノロジーでは解決してくれないのです。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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