炎が制御された松明っぽい
ご存知の方もいると思うが、ガスランタンは買ってガス缶に合体させて、ハイ着火というわけにはいかない。ランタンがあの暖かみのある光を発するには、マントルと呼ばれる合成繊維の網を空焼きしないといけない。
焼いたマントルは白く灰化し、これをランタンが熱すると電熱線のように発光する。だからガスランタンにはたいてい、専用のマントルが付属している。キャプテンスタッグのマントルは、先端のバーナーを覆うようにするため、丸いぼんぼりのような形状だ。
空焼きはランタンのバーナー部分にマントルをセットして、均等に白くなるように燃やすだけ。あとは焼いて壊れやすくなったマントルに気を付けながら、ガラスのフレームや持ち手のハンドルなどを取り付ければ準備は完了。
点火はランタンの真ん中にあるプッシュボタンで。ボタン周りのつまみを左に回してガスを出してからボタンを押す。マントルに火が付いたらつまみを左右に回して、火を調節。明かりを消すときは、つまみを一番右に回してガスを止めればよい。ライターなどを使わずに点けられるので、子どもでも比較的安心して使えるはず。
つまみは無段階で、一番開いた状態だと2~3人のキャンプで全体を照らせる明るさ。もちろんガスを閉めて手元だけ照らす、といった使い方もできる。夜ごはんを食べるときはテーブルや周辺が見えたほうが良いので明るく、食べ終わって焚火でもしながらのんびりするときは人の顔が見える程度に、など用途に応じて変えられるので使いやすい。
購入してから何回かキャンプ場で実戦投入し、いずれも問題なく使えた。ガス漏れや、安定した場所に設置、火の近くに置かないなど、気を使わないといけないことは当然あるが、使い方自体は簡単。慣れてしまえば暗闇でもOD缶の装着から点火までできる。
夜に点けるランタンは、ライトというよりは炎が制御された松明という感じ。バーナーで熱しているから当たり前なのだけど、火を扱っている感覚が強い。明るさは安定していながら、パッと少しだけ明るくなるような、若干の揺らめきもあってまた良い。
手入れすれば長く愛用できるものなので、大事に使っていきたい。はぁ……、キャンプ行きたい。
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