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注目スタートアップ代表10社がチョイス

MaaS、無人店舗 成長スタートアップ代表が選ぶ2019年キーワード

2019年01月07日 09時00分更新

昨今注目を集めている成長スタートアップの代表者が、2019年にムーブメントを起こすであろう重要トピックスを徹底予想。

パネイル
代表取締役社長 名越 達彦

提供サービス:
エネルギーイノベーションプラットフォーム「Panair Cloud」

「PanairCloud」に蓄積されたエネルギーBigdataを活用した、新サービス開発およびソリューション提供。

2019年はこれが来る!:
「無人店舗」

 有人型の店舗で当たり前とされていたレジ対応業務が、認証技術とオンライン決済などの仕組みに置き換わろうとする取り組みが、Amazon Goなどに代表されるいわゆる「無人店舗」です。

 とくに小売業においては、人件費が削減されることによる利益確保はもちろんのこと、採用面接をしてシフトを一生懸命組む、といったマネジメントコストを削減できることは非常に大きなポイントだと思います。いちユーザーの立場としても、これからだんだん日本の人口が減っていくなかで、コンビニの営業時間や立地などの利便性は保ってもらえると嬉しいので、こうした取り組みが進化しつづけて、サービスの持続可能性を上げていってもらいたいです。


akippa
代表取締役社長CEO 金谷 元気

提供サービス:
駐車場予約アプリ「akippa」

駐車場を借りるユーザーと駐車場を貸すオーナーをつなぐシェアリングサービス。15分単位・1日単位で駐車場予約ができる。

2019年はこれが来る!:
「MaaS」

 MaaS(Mobility as a Service)は、さまざまな移動手段を1つのサービスと捉える概念です。ユーザーはスマホを使って公共交通機関や運営主体がばらばらなモビリティサービス(カーシェア、サイクルシェアなど)を組み合わせることができます。

 チャルマース工科大学の研究者による定義では、最適な移動手段を使うための情報を一括で検索できるものの、予約や決済はそれぞれのサービス内で行うのが「レベル1」、予約と決済システムまで統合するのが「レベル2」、各モビリティサービスが連携することで統合パッケージを作り、サブスクリプションなどで使えるように提供するのが「レベル3」とされています。

 日本では2018年11月より福岡において、トヨタ、西鉄にJapanTaxi、メルチャリ、akippaが協力することで、5つのモビリティサービスを一括検索できる「my route」が実証実験をスタートしました。「my roote」はまだ情報のみの統合ですが、国内でもレベル2以上のMaaSが登場してきそうです。

 欧州では既にフィンランドの「Whim」などがレベル3でサービス展開をしています。そしてその「Whim」は日本進出の可能性も報道されています。今年は真のMaaS元年となるかもしれません。


SmartHR
代表取締役CEO 宮田 昇始

提供サービス:
クラウド人事労務ソフト「SmartHR」

 企業が行なう社会保険・雇用保険手続きの自動化を目指すクラウド人事労務ソフト。2018年にはSmartHRのプラットフォーム化構想を発表。運営する株式会社SmartHRは、経済産業省が推進するユニコーン企業の創出を目的としたJ-Startup企業に採択されている。

2019年はこれが来る!:
「InsurTech」

 InsurTechが来そうです。海外でもFntechから少し遅れて流行っているようで、日本にもそろそろ波が来そうだなと感じています。特に日本の保険業界は市場が巨大で、課題も山積みされていそうなのにもかかわらず、InsurTechのプレイヤーが非常に少ないです。スタートアップにも参入のチャンスがありそうです。


アプトポッド
代表取締役 坂元 淳一

提供サービス:
IoT/M2M関連ソフトウェアの開発・提供

 産業シーンのコネクテッド化・AI化・ロボティクス化が加速する次世代IoT分野において、各種シーンにおけるイノベーションの加速に向け、自律化していくコネクテッド環境を実現するためのIoTミドルウェア/製品を開発・提供している。

2019年はこれが来る!:
「協調技術」

 2018年までは自動車、ロボット、ドローンなどの分野において、センシング技術とAIなどによる自動化・自律技術が飛躍的に進化してきた。2019年からは通信・IoT技術等によって単体での自動化から、集団での自動化、及び人間を含む他の“Things”との協調などをテーマにしてた、協調化技術が急激に深度を増すことになるのではないかと思われる。


COMPASS
代表取締役CEO 神野 元基

提供サービス:
人工知能型タブレット教材Qubena(キュビナ)

 人工知能が1人ひとりに最適な問題を出題するアダプティブラーニングで、学校の授業の約7分の1のスピードで学習が修了。塾や学校などに導入が進んでおり、BtoC向けサービスも提供している。

2019年はこれが来る!:
「万能調理器サーモミクス(THERMOMIX)」

 掃除や洗濯など日常生活の中にもAIやテクノロジーが随分浸透してきましたが、料理はまだまだその余地が残されていると思います。サーモミクスは、材料を投入するだけで12の調理法で200種類以上の料理を自動で作ることができるのですが、実際にすべて任せて仕事に時間が使えるので愛用しています。日本では未発売ですが、このような自動調理器は多くの日本の一般家庭でも必要とされることでしょう。

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