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Echo Showを使って気付いたこと

Amazon Echoがディスプレー端末化、その相互作用が興味深い

2018年12月25日 21時30分更新

 Alexaに対応した、アマゾンの「Echo」シリーズに新モデル「Echo Show」が登場した。単なるスピーカーではなく、ディスプレーを搭載した製品で、スマートスピーカーをさらに便利に使うための機能が満載の製品だ。

スマートスピーカーがさらに使いやすくなるディスプレー

 アマゾンのEchoシリーズは、音声アシスタント「Alexa」のフロントエンドとして、音声操作で様々な操作ができるスマートスピーカーだ。これまでは、コンパクトな「Echo Dot」や円筒形の「Echo」「Echo Plus」といったスピーカー+マイクで構成された製品が中心だった。

 しかし、Alexaの機能が増えるにしたがって、音声で返すだけでは使いづらい場面も多くなった。そうした場合に、やはりディスプレーがあった方が便利、と考えるのは自然な流れだろう。

Echo Spot

 というわけで登場したのが、2.5インチの円形画面を搭載したEcho Spot。車のダッシュボードのスピードメーターのような印象の半球型デバイスでデスクサイドやベッドサイドにもコンパクトに置けるが、やはりディスプレーというのは大型化するものである。

Echo Show

 そこで今回の「Echo Show」だ。10.1インチと普通のタブレット並みのディスプレーを搭載して、よりコンテンツの視聴性を高めた製品となる。Echo ShowのUIは、基本的に同じAmazonのタブレット「Kindle Fire」に近いものとなっている。OS自体がFire OSかどうかは不明だが、プロセッサーはインテルベース。Fireタブレットとの違いはアプリの追加ができない代わりに、Echo向けのスキルを使用できる点だ。

セットアップのしやすさも画面付きの利点

 まず分かりやすいのは、セットアップ手順。画面のないスピーカータイプのEchoだと、スマートフォンと連携させて設定するが、Echo Showなら画面タッチで済む。文字入力も可能なので、単体で無線LANの接続やAmazonアカウントの設定などができる。

 セットアップ後は、画面に時計と天気が常時表示される。スマートスピーカーだとどちらも音声で聞いて、確認しなければいけない情報だが、画面が見える場所なら、すぐに確認できるのは便利だ。さらに、ディスプレー上には常時情報が流れ続けている。「話題」という形で、最新のニュースも表示され、画面タッチで短いニュースが表示される。

時計と天気が常時表示されるので、わざわざ声で尋ねる必要もない。下部には、Alexaへの問いかけ例が表示される

 音声操作のとっつきにくさのひとつは、何を聞けばいいのかが分かりにくい点だ。

 その点でもEcho Showはいい。画面の下部には「アレクサ、○○について教えて」と表示され、その通りに音声で尋ねると、そのニュースをAlexaが音声で話してくれる。電車の車内ニュースのように1画面で収まる短いニュースだが、音声とテキストの両方でカバーできるのは便利だ。ただ、ニュースタイトルには表示される画像が、ニュース画面では表示されないのは気になった。

定期的に更新されて表示される「話題」。画面タッチでもいいが、下部の問いかけ例で尋ねると、その話題を音声で回答してくれる

 また、本体下部には音声でAlexaに問いかけるフレーズが次々と表示される。呼びかけ方が分からなくても、このフレーズを参考にすれば次第に使い慣れていけるだろう。ただ、ニュースはリアルタイムに更新されるわけではないし。フレーズも何十種類とあるわけではないので、そのうち飽きてしまいそうだ。

 ディスプレーがあるとスマートスピーカーの使い勝手がさらに良くなる。聞き逃したテキストも、ディスプレーを見れば表示されているし、最後まで音声を聞かなくても、文章や絵を見て内容を把握できる。比較的画面も大きいので、多少離れていても内容が分かるし、文字も大きめに表示されるので見やすい。

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