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海外お値打ちモデルのAZLA HorizonとFender NINEも聴く

ヘッドホン祭で見つけた、国産注目Bluetooth機、価格と音質のバランスが取れた機種を探せ!

2018年10月30日 00時00分更新

 一通りBluetooth対応機を試聴した後、さらに海外製で3万円以下の“ハイコスパイヤホン”も狙ったのだが、時間切れで紹介できる機種が限られてしまった。

●AZLA「HORIZON」2018年5月発売

 AZLAの持つエアロフロー技術を使った密閉型ハウジングにダイナミックコアドライバーを搭載したイヤホン。ハウジングは小型軽量化され、より多くの人の耳にフィットして、安定した装着感を約束する。イヤピースは2年間かけて独自開発された「SednaEarfit」が付属。共振による音の劣化を抑え、高域をロスなく伝える。

 MMCX端子を使ったリケーブル対応の新開発イヤホンケーブルを採用。芯材にケブラーを使い導体には高純度の銅線が使われている。10月26日から発売されているBluetoothレシーバーSHURE『RMCE-BT2』を接続すればaptX HD対応のワイヤレスイヤホンに変身する。実売価格約2万9000円。

 その音は高域のヌケがよく、明確でクリアー、輪郭はクッキリしており、ややドライだが音像定位と音場感は抜群で、左右に音が広がる。低域はダイナミック型らしいパワフルな感じで、高域と統一感を持ってクッキリしている。これはロック向きなのか、それともアニソン向きか、とにかく明確でクッキリした音が好きな人に最適でハイレゾ音源の音場感も出せる。ちなみに高域は30kHzまで伸びている。

 ケーブルは柔らかく編み込みタイプだ。付属するのは直径3.5mmのアンバランス接続用。重量はケーブル込みで約24g。

 参考展示で直径2.5mmと直径4.4mmのバランス接続用リケーブルが登場。もちろん試聴もできたので発売は時間の問題だろう。

 AZLAがフィット感を追求して独自開発したイヤーピースSednaEarfitは6サイズもある。

●FENDER『NINE』11月発売予定

 「FENDER」(フェンダー)ブランドのイヤモニ最新シリーズ「Pro IEM」シリーズが先日発表された。この中で唯一、アンダー3万円というかアンダー2万円なのが『NINE』である。

 さらにシリーズで唯一の直径9.25mmダイナミック型シングルドライバーモデルだ。他のモデルはすべてマルチドライバーである。もちろん音色も違う。『NINE』はウォームでなめらかな音が特徴で女性ボーカルとの相性がいい。またシングルドライバーなので音のつながりが自然に聞こえる。他のモデルはBA型が入るために、粒立ち、繊細、鮮明などの要素が入ってくるが、『NINE』が最もアコースティックなイメージの音。デザインが統一されているので、もしブラックの『NINE』なら16万円台の『TEN 5』とほぼ同じに見えるだろう。予想実売価格約1万4280円。

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