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DMP-Z1がポタフェスで初お披露目、ワザアリ高級ヘッドホンも

ポタフェス2018冬で見つけたちょっと気になる新製品

2018年12月16日 17時00分更新

プロ仕様を意識した、ゼンハイザーやAKGの別の側面

 ゼンハイザーのIEシリーズはIE 80sやIE 800sが有名だが、リスニング寄りではなくモニター寄りのチューニングで、耐入力も高めたプロ仕様のモデルもある。IE 40 PROはそのひとつで、1万円台前半という価格で、ゼンハイザーらしさを残しつつモニター利用に適した細かな情報の再現ができるモデルとなっている。

IE 40 PRO

 ヒビノが展示していた「AKG K553 MKII」はAKGブランドの中でもプロを意識したものとなる。1万円台後半のオンイヤーヘッドホン「K175」から、密閉型で50mmドライバーの「K553 MKII」まで4モデルが来春に発売予定。写真のK553 MKIIはケーブル交換が可能なモデルとなる。

広がりがあり、自然な音の再生を追い求めて

 イヤホンでは密閉型が主流だが、自然で繊細な空間表現から開放型を望む声も大きい。オーディオテクニカのATH-CM2000Tiは、最近では減ってきた密閉型ではないイヤホン。チタン製ボディで15.4mmのドライバーを採用したハイレゾイヤホンだ。耳との隙間から逃げる音も考慮してチューニングしているそうだが、開放的で素晴らしいサウンドだ。

ATH-CM2000Ti

 GRADOのGH4とGH3は国内では130台しか販売されないモデル。ノルウェー産のパイン材を使用している。ドライバー直径はともに45mmと同じなのだが、イヤーパッド部分やハウジングに使われている木材の厚みなどに差がある。GH3は実売4万円台前半でGRADOとしては安価なほうだが、解像感が高く、フルオープンならではの広がりあるサウンドが体験できた。

GRADOのGH4/GH3

 独特な外観と広がりある、新感覚のサウンドが得られる玄人好みイヤホンが「INAIR」。そのBluetoothモデルもお目見えした。

INAIR M350の有線/無線タイプ

 Ari:to(アルティオ)が試作中のイヤホンは、自然な音場を作るため、左右チャンネルの音がそれぞれの逆チャンネルにも少し混ざりこむ、独特な技術を使っている。スピーカーなどの再生でも、左や右から鳴っている音が反射などで、右耳や左耳で聴くことになる。このあたりを配慮して自然な再生をしようという試みだ。広がり感があって、感性が楽しみなサウンドに思えた。

Ari:toが試作中のイヤホン

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