12.9型iPad Proオンリーで1週間、可能な限り仕事をした
Smart Keyboard Folioを
長時間使うのは正直辛い
iPad Proをメインに1週間使ってきて、わりと早々に諦めたのがSmart Keyboard Folioを常用すること。メールに返信したり、ちょっとした短文をSNSに投稿するぐらいなら問題ないのですが、一日中原稿を書く道具としては厳しいです。と言うわけで、今回の記事のためにPFUから急遽借用したのが「HHKB Professional BT」。コレをiPad Proと組み合わせれば、ノートPCよりも断然快適に文字入力できます。
しかし、バッテリーで駆動するとはいえHHKBを常に持ち歩くのは、せっかく薄型・軽量化されたiPad Proの携帯性が台無しです。この1週間は、外出時にはSmart Keyboard Folio、自宅ではHHKBと使い分けていました。
Smart Keyboard Folioはストロークが浅いうえに、テーブル面に密着しているので、打鍵したときのショックがダイレクトに返ってきます。個人的には1時間ぐらいがタイピングし続けられる限界かなと感じました。
WindowsのデスクトップPCで、有線タイプのHHKBを愛用しているので指になじんでいます。しかし、実測592.5gあるので、携帯する気にはなりませんでした。
目が疲れた時には
43型ディスプレーに接続!
12.9型ディスプレーを搭載するiPad Proといえども、1日中画面を見ていれば当然目が疲れてきます。それでも仕事が詰まっているときに意地になってiPad Proを使い続けるために試したのが、43型ディスプレーに接続すること。正しいiPad Proの使い方だとは思いませんが、原稿をひたすら書くだけなら快適な環境です。
ただしディスプレーとHHKBを使うと、マウスも使いたいと欲求が出てきますね。Apple Pencilがあるのに、マウスに対応するのはスマートではないとメーカーは考えているのかもしれませんが、マウスを接続したときのみカーソルが出ても、特にユーザーインターフェースが破綻するとも思えないので、ぜひともiOSの次のバージョンではマウスをサポートしてほしいものです。
USB-Cケーブル、またはHDMI端子を備えたUSB-Cハブ経由でディスプレーに接続すれば、iPad Proの画面をミラーリング可能です。これでマウスがつながればPC的に使えるのですが……。
ケーブルがジャマですが「PUBG」などのゲームでは、遠くの敵をいち早く見つけられるので、便利です。
2 in 1 PCではないiPad Proは
マルチデバイス環境で本領を発揮!
これまで筆者はiPad Proをコンテンツビューアー、ゲーム機としておもに使ってきましたが、原稿執筆、動画編集、画像編集などに利用してみて、予想していた以上にPC的に活用できることがわかりました。しかし、前述の通りマウスが使えなかったり、また日本語変換ソフトでショートカットキー変換が利用できないなどの違いにより、最後まで小さなストレスが残りました。これらの不満が一気に改善されるとは思えないので、個人的にはiPad Proだけですべての仕事をこなすのは現時点では難しいと判断しています。
iPad Proにはキーボードカバーが用意されていますが、2 in 1 PCではありません。iPad Proだけですべてをこなすのではなく、MacやiPhoneと組み合わせて、マルチデバイス環境で活用するのが現時点での正しい使い方なのだと筆者は考えます。
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