スマートホームのセットアップ代行業者である
Enjoyが問題を解決しそう
スマートホームの醍醐味を味わうには、プログラミングの心得が必要なのかもしれません。
身近なデバイスを賢く連携させて、スマートホーム非対応デバイスと差別化するには、使う人が自宅に合わせたプログラミングを施さなければならない。この結論はここ2年ほど、筆者の中で変化していません。いくらスマートスピーカーの機能が増えても、それぞれを連携させるのはユーザー自身であるのです。
Googleは、この部分がスマートホーム普及の障害になっていることを察知し、シリコンバレー・メンロパークにあるスタートアップと連携して解決しようとしています。その企業の名前は「Enjoy」。
GoogleはEnjoyの4番目の顧客で、すでにAT&T、SONOS、Magic Leap、英国でBritish Telecomなどが利用しています。Enjoyは、通販で購入された商品を届け、セットアップまでするサポートを提供している企業です。
筆者がGoogle Home HubとセキュリティカメラのNestcamをGoogle Storeで購入したら、通常2〜3日という表示だったものが、急に電話がかかってきて、購入翌日のアポイントが作られました。早い場合は即日、1〜2時間後にもやってくるそうです。
時間になると、赤いシャツを着た若い青年がジュラルミンケースに購入した製品を入れてやってきて、開封の儀に立ち会い、設置場所を相談するとセットアップを済ませて帰りました。アプリのダウンロード、アカウントの設定、Google Home HubでNestcamの映像を簡単に確認できる機能を紹介し、やりたいことを実現できるようにしてくれました。
Enjoyは全米52都市圏でサービスを展開しており、160時間以上のトレーニングを受けた1200人のスタッフが、通販で購入された製品を届け、セットアップして使えるようにするサービスを展開しています。
先述のように、スマートホームを思い通りに動かすにはプログラミングのような条件に合わせた動作を、複数の機器に渡って行わなければなりません。その部分がスマートホームの障害になっているとしたら、Googleは先にハードルを越える術を手に入れた可能性があります。
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