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セラピーAIや未病を解決する冷凍テクノロジーなど先端ヘルステック集結:Health 2.0 Asia-Japan 2018

生産性を改善する期待の肩こり・腰痛予防アプリが優勝

IBD患者向けアプリと患者間コミュニティーで病状の悪化や不安を防ぐ

 4社目は、「炎症性腸疾患患者の遠隔モニタリング」を提供する株式会社ジーケア代表取締役の堀田 信勝氏が登壇。

 難病指定の炎症性腸疾患(IBD)の患者は国内で約22万人と増加傾向にあり、10~30代の若年層が中心。主な症状は腹痛、下痢、下血。多いと1日15回の下痢が起こることもあり、学業や社会生活への影響も大きい。

 同社のIBD患者向けモバイルアプリは、日々の症状を入力すると重症度を評価し、症状に応じてオンラインで医師が介入する。軽度の症状の時点で介入することで重篤化を防ぎ、医療費の負担も削減できる。またオンラインの患者コミュニティーで情報共有し、病院にかかれない時間もサポートする仕組みを構築する。現在、大学病院等と共同開発を進めており、薬事承認の取得を目指しているとのこと。

アプリの遠隔モニタリングの早期介入と患者間コミュニティーで総合的にサポート

社員の体の痛みを解消して生産性を向上

 5社目は、株式会社バックテックの代表取締役社長 福谷 直人氏。

 国民病と言われる肩こりや腰痛は生産性の低下につながる。東大による調査では社会人の4人に1人が痛みで会社を休んだ経験があり、目に見えない損失は、年間7億6千万円という試算もある。

 同社の肩こり・腰痛予防対策アプリ「ポケットセラピスト」は、担当のセラピストが1対1で重症度、痛みの原因、強さなどを診断。日々の気分や睡眠の質などのログを収集することで、痛みの変化を可視化してアドバイスをする。1年前にβ版をローンチし、3万件の相談件数を突破。現在は、法人向けに提供しており、生産性の向上、整骨院等の通院費の削減、痛みの低下、鬱の改善が期待できる。現在は法人向けだが、将来的にはBtoCも広げていく予定だ。

脳科学に基づくアプローチで慢性化した肩こり・腰痛の痛みの原因を根本から解消する

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