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セラピーAIや未病を解決する冷凍テクノロジーなど先端ヘルステック集結:Health 2.0 Asia-Japan 2018

生産性を改善する期待の肩こり・腰痛予防アプリが優勝

冷凍テクノロジーでフードロスと未病を解決

 続いて、株式会社デイブレイク代表取締役の木下 昌之氏による、独自の特殊急速冷凍技術を用いた冷凍フルーツをオフィス向けに提供するサービス「HENOHENO」を紹介。

 フードロスが社会問題となっているが、廃棄される食品の大半は野菜や果物だという。また、果物には現代人が不足しがちなビタミンやミネラルなどの栄養素を豊富に含んでおり、1日200グラムが理想とされているが、高価で皮をむくなどの手間がかかり、多忙なオフィスワーカーは不足しがちだ。

 そこで、市場で廃棄される果物を買い取り、食べやすい特殊冷凍のカットフルーツに加工し、契約企業へ安価に提供する。同社の特殊急速冷凍技術は、果物の細胞を破壊せずに品質を保ちながら凍結できるため、冷凍のままでも軽く噛み砕けて、生の果物のような風味が味わえる。オフィス向けに1個200円~300円で提供し、価格の一部を企業が負担し、従業員は1個100円で購入できる形を想定しているとのこと。2019年2月に正式ローンチ予定だ。

スティック状の真空パックで、ひとつずつ取り出して、手を汚さずに手軽に食べられる

ICUの専門医不足を解消する遠隔集中治療支援システム「T-ICU」

 3社目は、株式会社T-ICU代表取締役社長 中西 智之氏が登壇。

 全国の病院では専門医の不足や偏在といった問題を抱えている。国内32万人の医師のうち、集中治療専門医は1600人と少なく、7割のICUには専門医がいないそうだ。

 遠隔集中治療支援システム「T-ICU」は、契約している病院に対して、専門医のチームが遠隔医療を提供する。米国では20年前から遠隔ICUが導入されており、ひとりの専門医が30病院のICUを遠隔で管理しているそうだ。契約料は、1病院あたり月額90万円。6月から千葉の病院で遠隔ICUの提供を開始し、4年以内に国内約20%の病院への導入を目指しているとのこと。

病院の心電図モニターやCT画像などを共有し、T-ICUの専門医が遠隔でアドバイスする仕組み

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