ついに乾期・山火事の季節が過ぎた米西海岸
空気が悪く、物価も高いという特徴を持つ
米国では11月22日にサンクスギビングを迎え、11月23日のブラックフライデーから年末にかけてのホリデーシーズンが始まりました。街にはイルミネーションやクリスマスツリーが飾られ、家族とゆったりと時間を過ごす人々であふれます。
そこまでに“世界で最も悪い”北カリフォルニアの空気の質が改善されたことは、個人的には本当にトップニュースでした。本連載の先週の記事でも触れた通り11月21日に雨が降り、それまで256だったAQI(Air Quality Index)が一気に20以下になったのです。
これによって、甚大な被害をもたらした最悪の山火事「Camp Fire」は消し止められ、北カリフォルニアに関しては、2018年の山火事シーズンはほぼ終焉を迎えたと考えて良さそうです。
筆者も含めて、多くの人が大気汚染から避難するほど、ベイエリアの空気の質が悪くなってしまったことは、かなり大きなショックでした。天気が良いことはシリコンバレーのクオリティ・オブ・ライフでかなり重要な位置を占めていると思うからです。筆者は壮大な自然が都市のすぐ背後にある地理的な条件も非常に気に入っています。
しかし天気に救いを求める背景は、生活コストの高騰もあります。すでに東京の3倍ほどになりつつあり、地域の平均年収である1600万円ほどを稼いでいたとしても、シェアハウス暮らしが「適切」という状況に、巨大な雇用主と天気ぐらいしか、その質を高める要素がなくなってきたという人もいます。
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