スマートスピーカーからkintoneを操る「魔法」を見せた(浅賀功次さん)
テンション高めな赤い人たちに続いて、kintone hackのトリを飾ったのはアールスリーインスティテュートの浅賀功次さん。伊佐さんは「浅賀さん、声小さいんですよ(笑)。ただ、うちに込めた闘志とkintoneの新しいアイデアを伝えるぞという気持ちは人一倍強い。みんな聞き逃さないでほしい」と説明する。
浅賀さんのLTはスマートスピーカーを使ったkintoneの新しい可能性を探ってみたという話。音声で天気やニュースを聞いたり、家電をリモート操作したり、便利なスマートスピーカーだが、kintoneとの連携も可能だ。「たとえば、kintoneにあるスケジュールデータを教えてもらったり、スマートスピーカーにその日の予定をkintoneに登録することができる」(浅賀さん)とのことで、音声でkintoneを操作できる。魔法使いのように声でkintoneを操作するというのが、今回のハックだ。
誰でも使えることをアピールすべく、浅賀さんは小2のお子さんが音声でkintoneを操作するデモ動画を披露した。お子さんが「Alexa、kintoneを開いて」と話しかけると、kintoneの画面が開き、キーボードを一切触らずkintoneにログイン。スクロールさせたり、アプリを探したり、改ページ・前ページしたり、kintoneへのデータエントリやコメント、ホームへの移動、ログアウトまですべて音声で行なえる。確かにこれは魔法のようだ。
浅賀さんは、「両手がふさがっている作業中の現場、手が不自由でキーボードやマウスをうまく使えない方でも、kintoneを活用できるのではないか」とまとめてLTは終了。つばさ嬢も「お料理中の奥さんでも、これならkintone使えそう。すばらしかったです」とコメントした。星野さんとはまた異なるアプローチで、kintoneを使いやすくした工夫が素晴らしかった。
ハイレベルなLTを勝ち抜いた今年の覇者は?
採点は各LT終了後に、参加者が配られたkintoneバンダナを頭に掲げることで実施。集計中には各自がさまざまなイリュージョンにチャレンジし、会場を沸かせてきた。椅子だけを支点に体を浮かせたり、ハットから鳩や蛇が出てきたり、女性の入った箱に剣を突き立てたり、LT同様のハイレベルな演技に会場もびっくり。エンタメ性満点の内容だった。
いよいよ緊張の優勝発表。最後、浅賀さんの点数がそこまでトップだった山下さんの得点を下回った段階で、山下さんの優勝が確定。ジョイゾーは昨年に引き続き2連覇となった。チャンピオンマントを受け取った山下さんは、「3回目の登壇は、否が応でも殿堂入りだぞと言われていたので、これで心置きなく殿堂入りできます。業務改善でkintoneが果たせることはまだまだ可能性あると思ってますので、みなさんといっしょにkintoneを楽しんでいきたい」と優勝のコメント。
伊佐さんは「みなさん真剣に準備してくれて、意地と意地、魂同士のぶつかりあいを見せてくれて胸がいっぱい。kintoneの可能性はまだまだこんなもんじゃないので、みなさんといっしょにその可能性を広げていきたい」と総評し、kintone hack nightを締めた。kintoneが持つ「簡単に」の追求、ユーザーインターフェイスの拡張、開発者向けフレームワークなど、年々レベルの上がるkintone hack。kintone界隈の常連がひととおり殿堂入りしたこともあり、来年はニューフェイスの台頭が予感される。次回も楽しみだ。
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