Oculusが今年前半に提出した特許が米国特許商標庁から公開された。VRヘッドセットとPCを繋ぐワイヤレスのリレーシステムで、ユーザーが所定の範囲外に動いても信号のロスを防ぐとしている。
公開された内容によれば、この特許がカバーするのはヘッドセットとリレー、リレーとPC(ホストデバイス)の間のフィードバックをなくすためのワイヤレスリレーシステムとしている。
多くのVR/AR/MRシステムでは、HMDを装着したユーザーが自由に動き回ることを前提としている。このため、ワイヤレスリンクの質が低下することはユーザーの体験にとって望ましくない。解決策として提示されるのが、HMDとPCが直接接続されていない際に、”リレー”を用いて強い接続を実現するというシステム。特許内容を見ると、システムが動作する範囲よりも、PCやHMDとリレーとを“線で繋いだ”関係とするもののようだ。また、システム全体ではなく、接続障害を低減するための較正プロセスに重点が置かれている。
この特許が製品展開されるか否かは、現時点でははっきりしていない。しかし、OculusがPC向けVRヘッドセットOculus Riftかもしくは他の新たなデバイスに関するワイヤレス化の検討を進めていることは間違いないと言えそうだ。
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