定格クロックアップで7℃上昇
定格クロック時の性能は順当に上がっていることが確認できたが、熱や消費電力はどう変化したのか? 今回はマザーボード「ROG RAMPAGE VI EXTREME」のBIOS設定をすべてデフォルトの状態で計測。なお、CPUコア温度は計測ソフト「HWiNFO」のCPUパッケージ温度、システム全体の消費電力はラトックシステムのワットチェッカー「REX-BTWATTCH1」を用いた。アイドル時は何も作業をしていないときの最低値、高負荷時はCINEBENCH R15動作中のピーク値を参照している。
Core i9-9980XEはアイドル時こそ2℃低いが高負荷時で7℃高く、ソルダリングの恩恵が感じづらい結果となった。Core i9-7980XEの殻割時と比べてしまうと、もう少し低くなってほしいところだが、殻割は保証外行為であり、その後の運用で調子を悪くすることもあるリスクを鑑みると、0.4GHzアップしているぶん定格時はこのぐらいが妥当なのかもしれない。
続いて、システム全体の消費電力を見てみよう。
全コア動作時の動作クロックが0.4GHz上がっているため、高負荷時の消費電力が80W弱上がっている。しかしながら、今回はCPUコア電圧を「Auto」でテストしているので、そこをある程度抑えられたら、CPUパッケージ温度も消費電力ももう少し下げられるかもしれない。機会があれば、Core i9-9980XEとCore i9-7980XEの最低動作電圧も検証したいところではある。
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