Valveは、VRでの描画をより滑らかにする「Motion Smoothing」の機能を試験導入した。Oculusが先行して採用する「Asynchrouis Sapcewarp(ASW)と似た技術で、fps(frame per second)が低下した際にもスムーズな描画と快適性を維持する。
PC向けVR(高解像度)の動作には、高い処理能力が要求される。このため、VRヘッドセットを急激に動かすと、画面を再描画するために負荷がかかり、fpsの低下がしばしば発生してしまう。今回SteamVRに導入される「Motion Smoothing」はOculusのASWと同様、前のフレームではなく新しいフレームを表示し、直近の2つのフレームデータから次のシーンを予測する。それをディスプレーに表示することで遅延のない動きに見せるというものだ。
Motion Smoothingは、アプリケーションのfps低下を検知すると自動的に動作する。ASW同様、描画処理を補足することで、45fpsで描画しながらもフレームレート90fpsを維持。現在Motion Smoothingの動作環境は、NVIDIAのGPUとWindows10のPC。またヘッドセットはHTC VIVEのみ対応している。
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