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イタリア・ボローニャ大学の学生が現地調査を実施

VR技術を活用して板橋区の歴史的建造物を復元する活動

2018年11月02日 15時30分更新

 東京都・板橋区では、VR技術を活用して歴史的建造物を再現・復元する活動を行っている。今回、VR技術などを活用してこれらの歴史的建造物を復元するために、イタリア・ボローニャ大学の学生が現地調査を実施した。

ボローニャ大学のカテリーナ・モルガンティ氏

 板橋区とボローニャ市は友好都市交流協定を締結しており、今回は日本大学から招聘されたボローニャ大学のカテリーナ・モルガンティ氏が、史跡公園にて現地調査を行った。カテリーナ氏は、現存するものと資料のみとなった除却済建築物が混在しており、当時の様子を伝えることが難しいことから、BIMデータや、三次元測量を活用してVR技術によって資料作成することを目指している。

 板橋区は「加賀公園」「旧野口研究所」「旧理化学研究所板橋分所」一帯を「史跡公園」として整備を進めている。調査対象である「板橋火薬製造所」は1876年に旧加賀藩江戸下屋敷の跡地に発足し、2017年10月には国の史跡として登録されている。

 調査には板橋区の企業である株式会社トプコンが協力しており、ボローニャ大学、日本大学、トプコンの共同研究で進められている。なお、今回の調査から作成したVRデータは板橋区に提供される予定とのこと。

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