KDDIと楽天は、通信領域および決済・物流分野において両社が保有するさまざまな基盤を相互利用し、ユーザーの利便性向上を推進することで合意したと発表した。
特に注目が集まるのは通信サービス。楽天はドコモ/au/ソフトバンクに続く、周波数の割当を受け、自前でネットワークを構築する第4の携帯電話キャリアとして、2019年10月の新規参入を予定しているが、開始当初は当然ながら全国レベルでのエリア展開には課題が残ると予想される。
そこで楽天の新サービスは、東京23区/大阪市/名古屋市(および混雑エリア)をのぞく地域で、auネットワークにローミング接続し、開始時点で全国での利用が可能になる。このローミング接続については、楽天自身でのエリア整備が進んだ地域から切り替えられ、2026年末に提供が終了される予定。
一方、KDDI側は決済・物流領域で楽天の協力を仰ぐ。具体的には、KDDIが来年4月の開始を予定しているQRコード決済「au PAY」について、楽天が先行している「楽天ペイ」に相乗りする形で加盟店を拡大するなど、「キャッシュレス社会の実現」に向けて進めていく。
また物流については、KDDIが運営するECサイト「Wowma!」に対して、楽天が持つ物流サービスを活用するとしている。
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