国内の“知の最前線”から、変革の先の起こり得る未来を伝えるアスキーエキスパート。ソニーセミコンダクタソリューションズ(株)の田谷圭司氏によるイメージングとセンシング領域におけるイノベーション最新動向をお届けします。
前回は、スマホに搭載される距離などの情報を取得するイメージセンサーについて述べました。さまざまな情報を取得したいのは、もちろん、スマホ向けだけではありません。近年、自動運転に向けて盛り上がっている自動車向けの用途に関しても同じです。
ブレーキアシストや、道路上でのレーン維持など、自動運転などで使われている情報は、おもに画像と距離です。人間が自動車を運転する際は視覚に頼って運転するので、機械の目にあたるイメージセンサーが重要になることも納得できます。
自動運転をする場合は人間ではなく、コンピューターが画像と距離を認識し、ブレーキやアクセル、ハンドル操作を行なうことになります。コンピューターが認識する情報は、スマホ同様にイメージセンサーから取得するのが主流です。ただし、この情報は、スマホ向けよりも多くの情報を、確実に取得する必要があります。どういった情報が必要なのか、環境や情報の種類といった面から、説明していきます。
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